本宮ひろ志さんの作品の書影

本宮ひろ志

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プロフィール

本宮 ひろ志(もとみや ひろし、本名:本宮 博、1947年6月25日 - )は、日本の漫画家。千葉県千葉市出身。葛飾区立小松中学校卒業。埼玉県立浦和高等学校(通信制)中退。代表作は、『男一匹ガキ大将』、『俺の空』、『硬派銀次郎』、『サラリーマン金太郎』など多数。妻は、漫画家のもりたじゅん。

本宮ひろ志の作品

一覧
『グッドジョブ』の書影

グッドジョブ

3.31

941

発刊: 2018.12.19 ~

既刊5巻

新刊通知

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巨匠・本宮ひろ志が描く、全ての働く大人たちに贈る職業オムニバスストーリー! いじめられていた男が法を武器に脱税を暴く税務署員編。出所した男が運送会社で第二の人生を歩む宅配便配達員編。日雇い労働者が突如3億円を手に人生を変えてゆく、三日と仕事が続かない男編の3編を収録!!

『新サラリーマン金太郎』の書影

新サラリーマン金太郎

3.37

851

発刊: 2009.08.19 ~

完結・全7巻

新刊通知

a

負けんな!! サラリーマン 『新サラリーマン金太郎』がついに登場!! 世界的大不況にあえぐヤマト建設がついに倒産!! 古巣の危機を救うため、ニッポンサラリーマン矢島金太郎が、ヤマト建設に帰ってきた!!

サラリーマン金太郎シリーズ3作目。マネーウォーズ編の続編です。 スケールの巨大さは相変わらずで、一介のサラリーマンでは動かすことにない巨額の資本や、権力者を相手取った展開が繰り広げられます。 マネーウォーズ編から2,3年ほどの休載を経た続編で、その間、金太郎は、ナミビアの投資庁で手腕を振るっていたとなっています。 ナミビアから帰国して久しぶりに出会う家族の元、のんびり過ごそうと考えていた金太郎ですが、龍平・伊郷・黒川という3人の元社長に懇願され、倒産間近のヤマト建設の立て直しのため、ヤマト建設の社長に就任します。 以降は、いつもの金太郎で、ヤマト建設の倒産回避に貢献すると、その後、政治献金の発覚から3兆円の脱税の罪で投獄され、出所後には出版社の社長就任となります。 素早すぎる決断と大胆な一手により、多くの人の信頼を得て一気にプラスへ舵を切るのですが、マネーウォーズ編同様、これからというところで退陣します。 一番大変な部分だけを請け負い、せっかく立て直した巨大な城をあっさり他人に明け渡すので、金太郎が不憫な気がしました。 0を1にしたのであれば、それを10にも100にもして育てたいと思うのが人情だと思うのですが、どうも金太郎はいいように使われているだけのような気もしてきます。 マンガとして面白いのですが、ポジションに腰を下ろし、業界展望を見据えて事業継続する金太郎も見てみたいと思います。 各業界を飛び回るのですが、数字関連のところは難しくて読み飛ばしてしまったというのが正直なところです。 それでも破天荒な金太郎の振る舞い、めちゃくちゃだけど理にかなった指示は、テンポよくて読みやすく、楽しく読めました。 前作のマネーウォーズ編よりは比較的理解しやすい内容だったように思います。 なお、新サラリーマン金太郎には、"新サラリーマン金太郎 順不同"という番外編も収録されています。 数話程度で完結する短編なのですが、突然、金太郎の暴走族時代や新社会人時代、少年時代などへ舞台が切り替わるので、知らずに読んでいたときは驚きました。 また、"順不同"は、細く設定を追うと矛盾があり、パラレルワールドという設定だそうです。 パラレルワールドといっても、ifの金太郎が描かれるわけではなく、設定や細かいことを気にしなければ、単純に金太郎の若い頃のストーリーとして楽しめます。 "順不同"も含め、でっかくて熱い男のマンガです。

by うにたべたい (525)
『僕、いますよ。』の書影

僕、いますよ。

3.21

734

発刊: 2021.01.19 ~

既刊3巻

新刊通知

a

混迷の時代にこそ立ち上がれ!! ライフスタイルが大きく変化している今、何を考えて日々働くべきなのか。地方市役所のピクリとも動かぬマンネリ化組織の中で、ある一人の若き青年が声をあげて立ち上がった──!!

『俺の空』の書影

俺の空

3.29

726

発刊: 1996.11.01 ~

完結・全10巻

新刊通知

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日本を制圧する大財閥の次期当主・安田一平は、安田家のしきたりにのっとり一年間の放浪の旅に出た。旅の最終目的は、皆を納得させるような女性を花嫁として連れて帰ること。旅の幕開けに憧れの美人教師に性の手ほどきを受け、身ひとつ、流れ者となった一平は各地でスケールのでかい事件を巻き起こし、炸裂する男気で周囲の度肝を抜く!!豪傑・安田一平の、男らしさ満載青春放浪記!!

『男一匹ガキ大将』の書影

男一匹ガキ大将

3.21

561

発刊: ~

完結・全11巻

新刊通知

a

本宮ひろ志の出世作であり、「週刊少年ジャンプ」の人気を一気に押し上げた作品である「男一匹ガキ大将」がついに登場!!ケンカが大好きな主人公・戸川万吉。しかしケンカが強いわけではなく、いつも負けてばかり。でも弱音を吐いたりしない、とても男らしく勇敢な少年だ。そんなある日、仲のよい女の子、友子が三人の脱獄囚にさらわれてしまう。怖じ気づいている大人達を尻目に、万吉が救出に向かった!

『猛き黄金の国道三』の書影

猛き黄金の国道三

3.07

530

発刊: ~

完結・全6巻

新刊通知

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僧侶から戦国大名に成り上がり、下剋上の戦国を体現した「蝮の道三」こと斉藤道三の生涯を、『サラリーマン金太郎』の本宮ひろ志が熱く描く!法蓮房という名で僧としての一生を送るはずだった道三は、己の熱き魂が寺の中だけで留めることができないと知り、出奔する。時は戦国、群雄ひしめくなか、道三は頭角を現すことができるのか?

『サラリーマン金太郎 マネーウォーズ編』の書影

サラリーマン金太郎 マネーウォーズ編

3.37

461

発刊: 2006.04.19 ~

通常版・他1作品

新刊通知

a

あの『サラリーマン金太郎』が帰ってきた!!“ニッポンサラリーマン”矢島金太郎が転職した先は、グローバルにビジネスを展開する外資系投資銀行・インターナショナルバンク(INB)日本支社。INBの会長を務めるのが自らの親族、グレート・モーガンであることはおろか、外資系銀行がどんな仕事をするのかすら知らず、面白そうという理由で面接を受ける。INB日本支社CEOを務める田崎紘一は、金太郎の脳が運動神経でできていることを察知し採用を決めるが……。「サラリーマンとして、ありとあらゆる仕事をしてみたい」と言う金太郎は、はたして外国為替ディーラーとしてどんな活躍を見せるのか!?

サラリーマンとなった元・漁師「矢島金太郎」を主役に据えたビジネスマンガ『サラリーマン金太郎』の続編です。 サラリーマンが主役のマンガは多々ありますが、金太郎の行動は破天荒を通り越して現実味が無く、他と一線を画したものとなっています。 タイトル通りマネーウォーズを繰り広げるのは本作中盤までで、以降は別業界になっています。 サラリーマンにこだわり続けていた金太郎ですが、本作ではサラリーマンと呼ぶには大きすぎるポジションについており、後半では"サラリーマン"でも、"マネーウォーズ"でもなくなっています。 そのため、一般的サラリーマンとしてのしがない生き方、あるいは活躍の仕方を学ぶことは本作ではできないと思います。 もし金太郎の生き方を参考にサラリーマンをしている方がいれば、それはよほど大物か、あるいはクビ直前かのどちらかですね。 マネーウォーズ編の序盤は『マネーウォーズ編プロローグ』として別作品となっています。 『サラリーマン金太郎』の続編作品ですが、本作の前に"プロローグ"を読んでおく必要があります。 金太郎は『サラリーマン金太郎』の終盤でヤマト建設を退職し、『プロローグ』で外資系投資銀行会社・INBに転職します。 そこで、外国為替で兆円単位の利益を出し、100億ものボーナスを得ますが、その金にそれほど興味もなく、釣りなどをして日々を過ごしていました。 そんな折、銀行役員に呼び出され、金太郎はファンドマネージャーになることを誘われます。 金太郎は、金太郎ファンドを立ち上げ、再びマネーゲームの世界に飛び込んでゆくが、彼の前に世界的な投資家「ジョー・ロス」が立ちはだかる、という展開です。 作中では国家が買えるほどのお金が飛び交っていて、一介のサラリーマンが動かせる金額を飛び越えていきます。 内容も難しく、投資の知識が無い私には、正直なにがどうなって勝利した、あるいは敗北となったのか理解が追いつきませんでした。 展開は非常に早く、テンポが良くて読みやすいのですが、そもそも投資に興味がない私のような人向けではなかったですね。 それこそ外資系投資銀行に勤めている方が読めば面白いかもしれないですが、外資系投資業界に暴走族上がりの元漁師が飛び込むという異色のマンガなので、ストライクとなるターゲットは狭いかもしれないです。 マネーウォーズ編は中盤までで、中盤以降、金太郎は高知の港町で漁師に戻ります。 とはいえ漁師マンガになるというわけではなく、今度はその高知の町の立て直しに尽力する展開となります。 個人的にはマネーウォーズ編よりこちらの方が面白かったです。 メタンハイドレートに着目して、具体的に収益を上げるプランを立てる展開は現実味のある夢であり、興味深く読みました。 面白かったですが、全4巻と短く、もう少し金太郎の活躍を見たかったですね。 これから軌道に乗るという時にフラッと去ってゆく、それが金太郎らしいといえばそうなのですが、読むとあっという間という感じがします。 ラストはまた更に続編に続く終わり方になっています。 マネーウォーズ編は全4巻ですが、サラリーマン金太郎は続編に続くので、引き続いて金太郎の活躍を追っていきたいと思います。

by うにたべたい (525)
『まだ、生きてる…』の書影

まだ、生きてる…

3.26

453

発刊: 2007.07.19 ~

既刊2巻

新刊通知

a

定年を迎えた60歳の元サラリーマン岡田憲三が家に帰ると家族が消えていた。妻は全財産を持ち逃げし、息子や娘は音信不通に。38年間こつこつと家族のために働いて来た男に向けられたこの仕打ち。生きることに未練も希望も失くした岡田憲三は、自ら60年の人生の幕を閉じようと、故郷の山奥で首吊り自殺を図った。

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作品レビュー

一覧

4.2

4巻まで読みました

サラリーマン金太郎シリーズ4作目。
前作の"新サラリーマン金太郎"ラストで、怪童社立て直しの後、警察に連行され社長を退陣しました。
本作も引き続き金太郎の活躍が描かれますが、過去シリーズ同様、前作までのエピソードは一旦クリアにした新シリーズとなります。

タイトルの通り、50歳になった金太郎が主役です。
いろんな業界に殴り込み、八面六臂の活躍をして去っていく金太郎ですが、本作では一貫して電力会社の話となっています。
連載された2015年、2016年は東日本大震災から4,5年後、東北は奇跡の復興を行っている最中、福島第一原発も廃炉に向けて作業が続けられているところです。
復興に目を向けている状況下で、皆が忘れたい原発の廃炉作業を描いた作品で、これまで以上に社会に訴えかける内容だと思います。

3年の放浪の後、日本に帰ってきた金太郎は、中村加代の口添えで、電力会社の平社員として入社することになる。
同時期、秋田六区で当選した代議士「伊達三郎」が登院します。
両者同じく暴走族上がりの二人はやがて手を組み、金太郎は電力会社側から、伊達は政治側から、原発問題に取り組むという内容です。

電力会社内部の腐敗、政治家との癒着を批判し、目隠しされた目前に迫っている危機を詳らかにして、できうる対処を誠実に行う展開です。
過去にも、マネーウォーズでは投資の、出版業界立て直しの際にはIT関連の専門分野での情報が突破口となっていましたが、本作でも原子力発電所がメルトダウンするとはどういうことなのか、専門的な用語が飛び交います。
例によってすべて理解することができませんでしたが、作品を書く上で作者がどれだけ丁寧に取材してきたかが内容が伝わってきました。
読む人が読めば粗もあるのだろうと思いますが、知識を持たない私的には、行動に説得力を感じました。

ただ、本作は政治批判、電力会社批判の臭いが強く、作者の主張を感じます。
何が正しいかはさておき、本作で描かれていることは一つの考えであり、公平な目で読む必要があると思います。
また、過去作でもそうでしたが、本作でも最後まで解決を見届けることなく、金太郎は去ってゆきます。
道標はできており、これから先はもう安心であるというところまで描けているので、中途半端に終わっているというわけでは無いのですが、賛否は出ると思います。
個人的にはもう少し長く続けて欲しいと感じましたが、だらだら続けて駄作にするよりかは、ここまで描ければいいというところでピリオドを打つのも一つかと思いました。

サラリーマン金太郎五十歳

レビュー(11)件

既刊4巻

4.4

7巻まで読みました

サラリーマン金太郎シリーズ3作目。マネーウォーズ編の続編です。
スケールの巨大さは相変わらずで、一介のサラリーマンでは動かすことにない巨額の資本や、権力者を相手取った展開が繰り広げられます。

マネーウォーズ編から2,3年ほどの休載を経た続編で、その間、金太郎は、ナミビアの投資庁で手腕を振るっていたとなっています。
ナミビアから帰国して久しぶりに出会う家族の元、のんびり過ごそうと考えていた金太郎ですが、龍平・伊郷・黒川という3人の元社長に懇願され、倒産間近のヤマト建設の立て直しのため、ヤマト建設の社長に就任します。
以降は、いつもの金太郎で、ヤマト建設の倒産回避に貢献すると、その後、政治献金の発覚から3兆円の脱税の罪で投獄され、出所後には出版社の社長就任となります。
素早すぎる決断と大胆な一手により、多くの人の信頼を得て一気にプラスへ舵を切るのですが、マネーウォーズ編同様、これからというところで退陣します。
一番大変な部分だけを請け負い、せっかく立て直した巨大な城をあっさり他人に明け渡すので、金太郎が不憫な気がしました。
0を1にしたのであれば、それを10にも100にもして育てたいと思うのが人情だと思うのですが、どうも金太郎はいいように使われているだけのような気もしてきます。
マンガとして面白いのですが、ポジションに腰を下ろし、業界展望を見据えて事業継続する金太郎も見てみたいと思います。

各業界を飛び回るのですが、数字関連のところは難しくて読み飛ばしてしまったというのが正直なところです。
それでも破天荒な金太郎の振る舞い、めちゃくちゃだけど理にかなった指示は、テンポよくて読みやすく、楽しく読めました。
前作のマネーウォーズ編よりは比較的理解しやすい内容だったように思います。

なお、新サラリーマン金太郎には、"新サラリーマン金太郎 順不同"という番外編も収録されています。
数話程度で完結する短編なのですが、突然、金太郎の暴走族時代や新社会人時代、少年時代などへ舞台が切り替わるので、知らずに読んでいたときは驚きました。
また、"順不同"は、細く設定を追うと矛盾があり、パラレルワールドという設定だそうです。
パラレルワールドといっても、ifの金太郎が描かれるわけではなく、設定や細かいことを気にしなければ、単純に金太郎の若い頃のストーリーとして楽しめます。
"順不同"も含め、でっかくて熱い男のマンガです。

新サラリーマン金太郎

レビュー(24)件

完結・全7巻

4.5

5巻まで読みました

サラリーマンとなった元・漁師「矢島金太郎」を主役に据えたビジネスマンガ『サラリーマン金太郎』の続編です。
サラリーマンが主役のマンガは多々ありますが、金太郎の行動は破天荒を通り越して現実味が無く、他と一線を画したものとなっています。

タイトル通りマネーウォーズを繰り広げるのは本作中盤までで、以降は別業界になっています。
サラリーマンにこだわり続けていた金太郎ですが、本作ではサラリーマンと呼ぶには大きすぎるポジションについており、後半では"サラリーマン"でも、"マネーウォーズ"でもなくなっています。
そのため、一般的サラリーマンとしてのしがない生き方、あるいは活躍の仕方を学ぶことは本作ではできないと思います。
もし金太郎の生き方を参考にサラリーマンをしている方がいれば、それはよほど大物か、あるいはクビ直前かのどちらかですね。

マネーウォーズ編の序盤は『マネーウォーズ編プロローグ』として別作品となっています。
『サラリーマン金太郎』の続編作品ですが、本作の前に"プロローグ"を読んでおく必要があります。
金太郎は『サラリーマン金太郎』の終盤でヤマト建設を退職し、『プロローグ』で外資系投資銀行会社・INBに転職します。
そこで、外国為替で兆円単位の利益を出し、100億ものボーナスを得ますが、その金にそれほど興味もなく、釣りなどをして日々を過ごしていました。
そんな折、銀行役員に呼び出され、金太郎はファンドマネージャーになることを誘われます。
金太郎は、金太郎ファンドを立ち上げ、再びマネーゲームの世界に飛び込んでゆくが、彼の前に世界的な投資家「ジョー・ロス」が立ちはだかる、という展開です。

作中では国家が買えるほどのお金が飛び交っていて、一介のサラリーマンが動かせる金額を飛び越えていきます。
内容も難しく、投資の知識が無い私には、正直なにがどうなって勝利した、あるいは敗北となったのか理解が追いつきませんでした。
展開は非常に早く、テンポが良くて読みやすいのですが、そもそも投資に興味がない私のような人向けではなかったですね。
それこそ外資系投資銀行に勤めている方が読めば面白いかもしれないですが、外資系投資業界に暴走族上がりの元漁師が飛び込むという異色のマンガなので、ストライクとなるターゲットは狭いかもしれないです。

マネーウォーズ編は中盤までで、中盤以降、金太郎は高知の港町で漁師に戻ります。
とはいえ漁師マンガになるというわけではなく、今度はその高知の町の立て直しに尽力する展開となります。
個人的にはマネーウォーズ編よりこちらの方が面白かったです。
メタンハイドレートに着目して、具体的に収益を上げるプランを立てる展開は現実味のある夢であり、興味深く読みました。

面白かったですが、全4巻と短く、もう少し金太郎の活躍を見たかったですね。
これから軌道に乗るという時にフラッと去ってゆく、それが金太郎らしいといえばそうなのですが、読むとあっという間という感じがします。
ラストはまた更に続編に続く終わり方になっています。
マネーウォーズ編は全4巻ですが、サラリーマン金太郎は続編に続くので、引き続いて金太郎の活躍を追っていきたいと思います。

サラリーマン金太郎 マネーウォーズ編

レビュー(15)件

完結・全5巻

4.7

30巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

『男一匹ガキ大将』や『俺の空』で著名な本宮ひろ志氏の代表作の一つ。
大手建設会社・ヤマト建設に中途入社した新入社員「矢島金太郎」を主人公にしたビジネスマンガです。

日本の企業戦士、社会の歯車であるサラリーマンを主人公に据えたマンガですが、同じようにサラリーマンを主役にした島耕作シリーズなどとは全く趣が異なっています。
まず、金太郎は、関東最大の暴走族集団『八州連合』の元総長で、結婚を機に妻の実家で漁師をやっていました。
妻は一人息子「竜太」の出産時に亡くなってしまっており、父一人子一人の生活でしたが、高知沖にて漂流中のヤマト建設会長「大和守之助」を救ったことがきっかけで、ヤマト建設に引き入れられたという異色の経歴の持ち主です。
スーツに赤ん坊を背負って初出社した金太郎は、大企業とはいえコネ入社ということもあり、庶務係見習いとして採用され、毎日ひたすら設計作図用の鉛筆を削らせられます。
一方社内では、創業者であるが引退した大和会長と、天下りをしてきてコネクションで会社を立て直した大島社長の派閥抗争が激化しており、会長の腹心である黒川専務は失脚に追い込まれる。
そんな折、金太郎はヤクザ相手に問題を起こし、金太郎を引き入れた会長の足を引っ張る形になってしまうという展開です。

金太郎の鍛え上げられた腕力と胆力、体力、そして金太郎の男っぷりに惹かれた仲間たちの活躍と、金太郎の常識破りな発想、行動力により、状況を打破していく展開となります。
時には言葉も通じないアフリカの砂漠の国に飛ばされ、時には、大量リストラを控えた最中に組合会長を引き受けるなど、ちょっと過ぎるくらい過酷な状況が次々と降りかかります。
アメリカに行けば訴えられ、立案した巨大プロジェクトは盗まれ、とにかく一回一回のトラブルが洒落にならないレベルです。
ただ、どんな困難に直面しても己を曲げることなく貫き通す金太郎の行動には、読んでいて恐れ入りました。
島耕作シリーズとは別方向で、しっかりサラリーマンしている作品だと思います。

殴る蹴る、ヤクザに仁義を通す、罵詈雑言に耐えるなど、今読むと時代に則さない場面もありますが、金太郎の行動力と人間的魅力は、現代人も見習うべきところがあると感じました。
ただ、仕事をお金を得るための手段という考えに縛られている方には、金太郎の行動は不快に映る可能性があります。
ある程度、エグゼクティブな思考を持つ方向けの作品かなと思いました。
また、ラストは次回作に続く形でぷっつりと終わります。
次回作『マネーウォーズ編』を続けて読まないとスッキリしない終わり方になっているので注意が必要ですね。

サラリーマン金太郎

レビュー(85)件

完結・全30巻

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Ikuru

Ikuru
3年前

3.0

関東八州
人たらし

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サラリーマン金太郎

レビュー(85)件

完結・全30巻

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