朝基まさしさんの作品の書影

朝基まさし

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作品数:11

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535

4.5

15巻まで読みました

童顔で中学生みたいに見える生活安全課少年係の刑事「柴田竹虎」が主人公の刑事マンガ。
少年たちによる凶悪犯罪を、それでも更生する心を信じ、救っていくストーリーになっています。
作者は"サイコメトラーEIJI"、"クニミツの政"と同じ原作:安童夕馬、作画:朝基まさしです。
このコンビのマンガはクロスオーバーすることが多いですが、本作はそういう意味では独立した作品です(しいていえばコスプレマニアのみっちゃんらしき人物が登場するくらい)。

少年犯罪といっても覚せい剤売買、性犯罪、ネズミ講など、厳重注意で済まされないレベルの犯罪が扱われていて、不運より大人の犯罪の被害者となる展開も多く、果ては虐待、殺人、強姦など、描かれるエピソードは結構エグいです。
罪のない子供が被害に遭ったり、あるいは集団心理で自覚がないまま犯罪行為に加担してしまった子供たちを救うために柴田竹虎とその仲間たちが走り回る展開となっており、勧善懲悪で涙腺に訴える内容でした。
ただ、事件は解決しても、受けた心の傷であったり、被害を受けた事実は消えてなくならないわけで、そういった意味で後味は決して良くないですが、最終回だけは良かったです。
ご都合主義的でしたが、最後は非常にスッキリした終わり方でした。

展開が進むにつれて登場人物は増えるのですが、割と準レギュラーであっても殺したり、犯罪に手を染めたり、酷い目にあったりします。
人の思惑が重なり合い、意外な人物が犯人として登場することも多く、サスペンスマンガ的な即面もあります。
とても許せない凶悪犯罪の犯人の姿が意外な人物であったりするなど、先の展開が気になる作品でした。
面白かったですが、シバトラが過去トラブルがあった"仁木"が高校襲撃をしでかしてしまった理由が語られないなど、未回収の伏線があったのが気になりました。
描ききれなかったのか、打ち切りに近い終わり方だったのでしょうか。
ただそれであっても、スピード感があり、読みやすい名作と思います。

シバトラ

レビュー(66)件

完結・全15巻

4.7

27巻まで読みました

サイコメトラーEIJI後半で登場した蕎麦屋の倅「武藤国光」を主人公にしたスピンオフ作品。
スピンオフ元のサスペンスミステリーとは全く違い、ある衛星都市の市長選を舞台にした、社会派な作品です。

サイコメトラーEIJIにて牧原代議士の雑用係として採用されたクニミツが、修行という名目で新千葉ヶ崎市の市長になるべく活動している「坂上竜馬」の秘書になるため新千葉ヶ崎市にやってくる。
だが、この市は利権と癒着に塗れた政治家が好き放題やっている状態だった。
日本政治の暗黒面の縮図のようなこの街で、政治家浪人の秘書というポジションから膿出しを行うという内容です。

あらすじからは固い感じを受けますが、ギャグ要素が強く、読みやすいです。
テーマは政治ですが、この頃のマガジンらしく暴力とエロが基本です。
ただ、政治描写がデタラメかというとそういう訳ではなく、ご都合主義的な展開はあれども勉強になる内容でした。
土建屋と癒着し無駄な道路を作る現市長、教団員を街に引っ越させて市長になろうとする新興宗教の教祖、卑怯な選挙活動の妨害工作、教育問題や医療問題まで、様々な問題に対して、実例を交えてクニミツ達が切込みをいれるストーリー展開です。
基本的に勧善懲悪で、数話に1回ほどホロリとくるシーンもあります。
とてもためになり、面白かったです。

スピンオフ作品ですが、サイコメトラーEIJIとはほぼ関連が無く、本作からでも楽しめますが、ラスト近くにサイコメトラーEIJI内であった事件とEIJIの登場人物が少し出てくるので、呼んでいた方がベターかなという気がします。
この原作者と漫画家コンビの作品は他作品にも繋がっていることが多いので、基本的に古いものから読んでいくのがおすすめです。

クニミツの政

レビュー(44)件

完結・全27巻

4.0

15巻まで読みました

サイコメトラーEIJIの続編マンガ。
スピンオフなどではなく、サイコメトラーEIJI最終話から続く続編マンガです。
話のフォーマットはサイコメトラーEIJIと同じで、街で起こる異常な事件を、サイコメトリー能力を持つ「明日真 映児」と、独自のプロファイリング調査を得意とする警部「志摩 亮子」が解決する展開となります。
映児はダブったため引き続き高校生、それ以外のキャラも引き続いて登場する他、「沢木 晃」、「幾島 丈二」、「カンナビス」など、過去作の犯罪者も登場するため、サイコメトラーEIJIから読んでおくことをおすすめします。

途中から映児たちの内輪の話にシフトした前作に比較すると、異常犯罪をサイコメトリー能力とプロファイリングで解決する事件を扱うパターンが多いと感じました。
前作以上にキャッチーな犯罪が多く、例えば、現場に探偵小説のような現実ではありえないトリックの痕跡をあえて残したり、死体から心臓を持ち去り代わりにカップラーメンとインスタントコーヒーを詰め込んだり、自分の犯罪内容が記載された新聞を自作して配布したり、前作よりも全体的なストーリー性は薄いですが、フォーマットがしっかりしていて読みやすく感じました。
なお、前作は1996年に始まって2000年に終了、作中ポケベルを使う描写もありました。
本作は2011年に開始していて一家に一台パソコンがある時代なのですが、作中のIT事情は最新になっていて、最終的には野良Wi-Fiを使用する犯罪も登場します。
また、前作と本作の間に10年のブランクがありますが絵は余り変わっておらず、ブランクを感じることはほぼありませんでした。
ただ、前作と比較すると犯罪者もコミカルで、サイコサスペンス感は薄れたかなと感じました。

なお、本作は2014年に休載、以降、連載がストップしています。
作画の朝基まさし氏は別のマンガを連載中で、原作の安童夕馬氏も複数の連載作品の原作を行っているので、しばらくは再開は難しそうです。
再開を待ちわびてますが、休載から6年経過して今はスマホが当たり前、PCを使ったことがない世代が出てきたので、再開するとまた映児たちが現代に追いつくのが大変そうですね。

サイコメトラー

レビュー(36)件

既刊15巻

4.4

25巻まで読みました

サイコメトリー能力を持つ不良の高校生「明日真 映児」と、独自のプロファイリング調査を得意とする美人刑事「志摩 亮子」を主人公とするミステリー漫画。
何らかの心的外傷を持った犯人が起こす異常な殺人事件を、その能力で解き明かす内容です。

事件の遺留品などからその物に宿った記憶の断片を読み取った情報、及び、現場の異常性から浮かび上がる犯人の生活習慣や年齢層などの情報により犯人を特定する流れはサイコサスペンスの洋画を彷彿とさせます。
なお、容疑者が複数いて、調査により犯人特定に至るのですが、通常の推理モノとは異なり読者がマンガ内のヒントから犯人を特定するのは不可能なものが多いです。
ただ、序盤の事件は特に、異常な事件、複数の容疑者、断片的なヒントなど、推理モノのミステリー漫画のフォーマットとなっていて、犯人もキャッチーなキャラクター付けが多いと感じました。
普段は普通の人物なのに、殺人鬼だと判明した途端、イカレ野郎に変化するのがお約束展開です。

絵はキレイで、テンポがよく読みやすいです。
ただ、中盤以降はより大きな組織的犯罪、心霊現象、ヤンキー同士の抗争、政治の話などが中心になり、キャッチーな異常犯罪を取り上げることが少なくなってきます。
それに伴いプロファイリングの活躍の場が薄くなり、序盤の洋画的な雰囲気が薄れているのが、個人的には残念でした。
ただ、最終章への盛り上げという意味では必要な展開であり、サイコメトラーEIJIという漫画全巻を通しては満足な内容でした。

死体描写はありますが、グロ要素はそれほど無かったと思います。
ただ、殺された側が悲惨すぎることが多いです。
一方的な勘違い、トラウマを追った結果、薬物摂取による犯行などが多く、救われない事件がほとんどでした。
そこも含めてサスペンス要素の強い事件を扱っていると感じました。
続編も出ているので、こちらもそのうち読んでみたいです。

サイコメトラーEIJI

レビュー(81)件

完結・全25巻

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