銭と欲望が渦巻く街・大阪ミナミ。 主人公・萬田銀次郎は、このミナミでトイチ(十日で一割の利息)の銭貸しを営んでいる。 トイチという法外な利息にも関わらず、借金を申し込んでくる客は後を絶たない。 その多くが銀行・消費者金融などから相手にされない、もしくはブラックリストに載った“やっかいな客”である。銀次郎はサラリーマン・中小企業社長・ヤクザ等々、どんな相手であろうと銭を貸す。“パンク寸前”の客でも銭を貸す。 そんな海千山千の客を相手に、銀次郎の借金回収率は100%を誇る。 そのキリトリ(取り立て)は手段を選ばず、徹底的に相手を追い込むことから、銀次郎は“ミナミの鬼”と恐れられ、客は借金を返済するのである。 世界一、人情の濃い街で繰り広げられる、大阪銭貸し一代記。
光と闇が同居する街・六本木に進出した黒須組。そこには関東最大の巨大組織が待ち構えていた。抗争必至の状況下、難局を乗り切る白竜の知略とは…!?
小さな組織だった黒須組を大きくし、その才知と行動力で渋谷一帯のアンダーグラウンドを支配する男・白竜こと白川竜也。冷酷で手段を選ばぬその手腕。ためらいなく一か八かの賭けに出るその度胸。底が知れないカリスマヤクザ・白竜の、迫力にあふれた活躍を描くハードボイルドコミック!天和会との抗争で窮地に陥った黒須組、白竜は起死回生をはかり…!?