山下和美さんの作品の書影

山下和美

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作品数:59

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226

4.5

20巻まで読みました

週刊少年ジャンプ連載のヤンキー漫画。
1980年代から1990年代、「今日から俺は!!」、「ろくでなしBLUES」、「カメレオン」などの名作が生まれた、ヤンキー漫画全盛時代の作品の一つです。
当時、週刊少年マガジンで連載していたヤンキー漫画に名作が多く、1997年にはマガジンの発行部数がジャンプを上回る結果となりました。
一応、ジャンプでもヤンキー漫画の連載があったのですが、幽遊白書やジョジョ三部など、主人公は不良だがヤンキー漫画とは言えない作品が多かったです。
そんな中で、割と珍しい、特殊能力を持たない不良が描かれたジャンプ連載のヤンキー漫画だと思います。

私立楽園高校の1年、日々野晴矢が主人公。
彼が街を徘徊していたところ、工事現場でバイト中の岡本清志朗に衝突されます。
そこで人間離れした腕力に圧倒される岡本だが、その日の帰りに、路地裏に不良集団に絡まれ、バイト代を奪われそうになる。
そこに再度、晴矢が現れ、岡本を助けたところでストーリーが始まります。

数話程度の短いストーリーが繰り返されるスタイルで、その間のインターバルはほぼなく次々と悪人が現れます。
基本的に未成年の不良集団が相手なのですが、ジャンプでは珍しく、レイプ描写があります。
直接的なシーンはないですが、平凡な一般人が、気の触れた悪人に襲われた後となる描写や、あるいは、過去に繰り返してきたような発言があり、過激度は高めです。
また、タバコ、酒はもちろん、ドラッグ使用のシーンもあり、調理するためさらった生まれたばかりの子どもを悪人から取り返すようなストーリーもあります。
文字通り命がけで戦うシーンがあり、等身大の不良というよりも、ジャンプらしいバトルマンガよりであると言えるかもしれません。

ライバルやラスボスのようなキャラはおらず、基本的に悪人側は一度倒すと再登場はないです。
途中、ロックバンド・FIRE GUNSのギタリストである一条誠が登場し、マッドサタンの襲撃に負けずバンドを続けるため、晴矢をボーカルに引き入れます。
これが最終回の伏線となっており、一条のバンド活動と岡本の夢が描かれる形で物語が終幕しました。

絵はきれいで読みやすく、テンポも良いです。
暴力的な世界観の中、晴矢は最強のキャラとして描かれているのですが、晴矢自身の心情や、彼自身のストーリーがあまり描かれていない感じがあります。
世界征服の野望を持っているのですが、彼が何者で、なぜこれほどまでの強さを身につけているかといった経緯は描かれないです。
ジャンプらしい血筋や過去編もなく、物語が薄い感じがあったのが少し気になりました。

文庫版 BOY

レビュー(3)件

完結・全20巻

3.2

~3巻までkindle所持

天才柳沢教授の生活

レビュー(38)件

既刊34巻

3.0

34巻まで読みました

1〜5だけある

天才柳沢教授の生活

レビュー(38)件

既刊34巻

4.0

11巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

2021/07/24、6までnt。5.0。おもしろ!謎が徐々に解けてきてどんどん気になって読んじゃう。2巻までで、あー非論理的なしきたりで生きてる村の人達の不条理なSF話かなーと思いきや、3巻ででかい1展開ある。毎回事実知るごとに衝撃受ける。映画のトゥルーマン・ショーみたい。
この世(村)の人は世界を四つ神に作られて生贄とかせんと制裁下ると考えてる世界。そこで話回ってるかと思いきやそれはあの世(現実社会)の会社ランドの天音和音が操って作ってるものだった。何が目的かは分からんけどこの世の人々を見てるっていうか研究してるって感じ?んでアンと杏に文字覚えさせたりでこの世の社会をどう動くか見てるのかな?
この会社は天音和音が子供の頃に考えた設計の実現らしい。何考えてるかよく分からん不思議な双子。でも最近和音がこの世の人に情を持ったのか?、天音の行き過ぎ行動に不快感を抱く。6巻ラストは、天音とあやめ様の娘蓮華様がこの世のトップとして来た経緯、捨吉との片想いチック?な関係などの過去が描かれて、今現在の囚われた杏、忘れないあの世で悩むアン、狐仮面でひっそりの何考えてるか分かんない捨吉、生贄になる予定の30人の子供達、どうなるのか、で終了。

2021/09/02、11最終巻まで蔦谷レンタ。凄い考えさせられる内容な。良い悪いだけじゃない感じ。操って無くても人間関わって生きてりゃこうなるのかもなとか。天音和音の、現代社会切り離した人々が出来上がってく様を見たいってのは確かに成程と少し共感した。全ての始まりが11巻で分かって逆向きに話暴かれてってて。11ラストではーそういうことだったのかーと。初めて見る感じで面白かった。最後の方結構難しかった。全部読んで5.0は付け過ぎたなって思った。

3巻無料

ランド

レビュー(84)件

既刊11巻

4.0

11巻まで読みました

作者は"天才柳沢教授の生活"で著名の山下和美さん。
ある四方を山に囲まれた集落が舞台。
文明レベルは低く、電気・ガス・水道はもちろん、その世界には"文字"すら無く、多くの人が農業や公役によって糧を得ています。
また、村の四方には巨大な神様の像がそびえ立ち、村民達はこの神達を恐れ、夜には決して外を出歩かないなどの禁忌を守っています。
ある干ばつが続く日に、「捨吉」という男の元に双子の子供が生まれる。
捨吉は生贄に捧ぐ為、子供を山奥に運び込む仕事をしているのですが、この日は捨吉の子供の内、一方を生贄に捧げることになります。
「アン」と名付けた子は捨吉の手で山奥に置き去りにされ、捨吉は罪悪感から両目を潰してしまいます。
そして、残された「杏」は野山を駆け回りすくすくと成長します。

4体の神の正体、山の向こうにあるという"あの世"とはどこか、謎だらけの世界で杏は、鷲の足に掴まって空を飛ぶ特技を身につけるのですが、そこで見た山の向こうの世界は、なんと。
というところで1巻が終わります。
架空の時代の日本に似た世界を描いた歴史ファンタジーかと思いきや、世界観は壮大で、テーマ性は深いです。
1巻から3巻のコミックの厚さに最初はビビりますが、難しくて複雑なストーリー展開の割には読みやすく、疲労感なく気づけば読み終えてしまいました。
全11巻で長さ的にもちょうどいい感じです。

人の身勝手さ、エゴ、不老不死への憧れ、人権、その他、人が人たる故に生れ出づる苦悩に目を向けながらも、登場する人々は基本的に善人で、またご都合主義的にうまくいくので、読んでいて爽快感と安心感がありました。
詳しく書くとあっという間にネタバレになるので書けないですが、最後はなんだかんだまるっとハッピーエンドで終わるのでよかったかなと思いました。
謎が少しずつ顕になる系の作品です。
好きな方はハマると思います。

3巻無料

ランド

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既刊11巻

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