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山下和美
3.71
6136
発刊:2020.09.18 〜
既刊11巻
“空”に穴が空き、大混乱が訪れる「この世」で、“文字”を知る杏は多くの者の心を掴む。そして彼女は世界を繋げるべく、動き出す。捨吉は病に臥(ふ)せるアンのため、急激に“老い”が押し寄せる「あの世」へ。なすすべもなく惑う人ごみの中で出会ったの者とはーー。平治、我次郎は山之内父と出会い、荒唐無稽な夢は現実味をおび始める。小さき者たちが運命に突き動かされる頃、かりそめの世界は、もう崩壊寸前。
81件の評価
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4.0
このレビューにはネタバレを含みます。
2021/07/24、6までnt。5.0。おもしろ!謎が徐々に解けてきてどんどん気になって読んじゃう。2巻までで、あー非論理的なしきたりで生きてる村の人達の不条理なSF話かなーと思いきや、3巻ででかい1展開ある。毎回事実知るごとに衝撃受ける。映画のトゥルーマン・ショーみたい。この世(村)の人は世界を四つ神に作られて生贄とかせんと制裁下ると考えてる世界。そこで話回ってるかと思いきやそれはあの世(現実社会)の会社ランドの天音和音が操って作ってるものだった。何が目的かは分からんけどこの世の人々を見てるっていうか研究してるって感じ?んでアンと杏に文字覚えさせたりでこの世の社会をどう動くか見てるのかな?この会社は天音和音が子供の頃に考えた設計の実現らしい。何考えてるかよく分からん不思議な双子。でも最近和音がこの世の人に情を持ったのか?、天音の行き過ぎ行動に不快感を抱く。6巻ラストは、天音とあやめ様の娘蓮華様がこの世のトップとして来た経緯、捨吉との片想いチック?な関係などの過去が描かれて、今現在の囚われた杏、忘れないあの世で悩むアン、狐仮面でひっそりの何考えてるか分かんない捨吉、生贄になる予定の30人の子供達、どうなるのか、で終了。2021/09/02、11最終巻まで蔦谷レンタ。凄い考えさせられる内容な。良い悪いだけじゃない感じ。操って無くても人間関わって生きてりゃこうなるのかもなとか。天音和音の、現代社会切り離した人々が出来上がってく様を見たいってのは確かに成程と少し共感した。全ての始まりが11巻で分かって逆向きに話暴かれてってて。11ラストではーそういうことだったのかーと。初めて見る感じで面白かった。最後の方結構難しかった。全部読んで5.0は付け過ぎたなって思った。
うにたべたい
作者は"天才柳沢教授の生活"で著名の山下和美さん。ある四方を山に囲まれた集落が舞台。文明レベルは低く、電気・ガス・水道はもちろん、その世界には"文字"すら無く、多くの人が農業や公役によって糧を得ています。また、村の四方には巨大な神様の像がそびえ立ち、村民達はこの神達を恐れ、夜には決して外を出歩かないなどの禁忌を守っています。ある干ばつが続く日に、「捨吉」という男の元に双子の子供が生まれる。捨吉は生贄に捧ぐ為、子供を山奥に運び込む仕事をしているのですが、この日は捨吉の子供の内、一方を生贄に捧げることになります。「アン」と名付けた子は捨吉の手で山奥に置き去りにされ、捨吉は罪悪感から両目を潰してしまいます。そして、残された「杏」は野山を駆け回りすくすくと成長します。4体の神の正体、山の向こうにあるという"あの世"とはどこか、謎だらけの世界で杏は、鷲の足に掴まって空を飛ぶ特技を身につけるのですが、そこで見た山の向こうの世界は、なんと。というところで1巻が終わります。架空の時代の日本に似た世界を描いた歴史ファンタジーかと思いきや、世界観は壮大で、テーマ性は深いです。1巻から3巻のコミックの厚さに最初はビビりますが、難しくて複雑なストーリー展開の割には読みやすく、疲労感なく気づけば読み終えてしまいました。全11巻で長さ的にもちょうどいい感じです。人の身勝手さ、エゴ、不老不死への憧れ、人権、その他、人が人たる故に生れ出づる苦悩に目を向けながらも、登場する人々は基本的に善人で、またご都合主義的にうまくいくので、読んでいて爽快感と安心感がありました。詳しく書くとあっという間にネタバレになるので書けないですが、最後はなんだかんだまるっとハッピーエンドで終わるのでよかったかなと思いました。謎が少しずつ顕になる系の作品です。好きな方はハマると思います。
itomaちゃん
4.1
昔話と思いきや近未来の話だった事に衝撃。着眼点がすごい
🔰
うどん
せーふぁ
第25回手塚治虫文化賞マンガ大賞に山下和美「ランド」、新生賞は「葬送のフリーレン」
第25回手塚治虫文化賞、マンガ大賞最終候補の9作品発表
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