さとうふみやさんの作品の書影

さとうふみや

ファンになる

作品数:35

サボテンさん、他2人がファンになりました
ファンになる

754

5.0

10巻まで読みました

大好き

金田一少年の事件簿 Caseシリーズ

レビュー(79)件

完結・全10巻

3.3

1巻まで読みました

金田一少年の事件簿連載終了後に週刊少年マガジンで連載していた『探偵学園Q』連載終了から二年後に連載された続編。
『探偵学園Q』連載終了から数年経過後のストーリーです。

キュウたち5人は引き続き探偵学園のQクラスとして探偵技術の習得に励んでおり、AクラスメンバーもQクラスへの編入を狙っています。
設定的に変わるところはほとんどなく、数年経ったということでカズマの身長が高くなったくらいです。
ただ、『探偵学園Q』終了後の話であるため、冥王星は一旦壊滅しており、リュウの家庭の問題も解決済み、キュウの名字の秘密も判明済みなど、『探偵学園Q』に関するネタバレが当然あるので、読むのであれば『探偵学園Q』読了後である必要があります。

内容は本編とあまり変わらず、不可思議な事件をキュウたちの力によって解き明かす展開です。
ただ全1巻完結と話数が短い中に3編ほど事件が詰め込まれているため、トリックは簡潔、話も駆け足です。
推理ものとしては微妙で、ファンサービス的な意味合いが強いと感じました。

ラストは冥王星の復活を示唆する終わり方になっています。
『探偵学園Q』が編集部の意向により打ち切りに近い形で終了した様子で、作者たちは機会があれば続けたいと思っていたようです。
プレミアムの連載は2007年で今となってはかなり以前の作品になってしまったので、連載再開は難しいように思いますが、『探偵学園Q』自体、一つの探偵の物語として良作だったので、続きが描かれることがあればぜひ読みたいですね。

探偵学園Qプレミアム

レビュー(5)件

完結・全1巻

3.4

22巻まで読みました

"金田一少年の事件簿"で有名なさとうふみや・天樹征丸コンビの作品。
金田一少年の事件簿の連載終了後に週刊少年マガジンで連載されました。

金田一少年の事件簿同じく推理者ですが、大きな違いとして、本作は殺人事件の発生とその解決がメインではないです。
金田一少年の事件簿では、数話続けてある連続殺人事件の発生とその解決が描かれますが、本作はタイトルの通り"探偵学園"という、探偵業を教える架空の学校で成長していく主人公たちの姿に焦点があたっています。
基本的には「キュウ」という名前の少年が中心ですが、Qクラスに選抜された5人、メグ、リュウ、カズマ、キンタもまた主人公であるといえます。
探偵マンガですが、学園モノのような側面もある作品ですね。

深い観察力、推理力を持ち、幼い頃から探偵を志している「キュウ」は、夢を叶えるために伝説の名探偵「団守彦」の設立した探偵養成学校(D.D.S.)に入学します。
そこでの試験を実施するために霧咲島へ訪れた選抜メンバーだったが、「メグ」と共に"国立能力開発研究所"からきた受験生の一人「三郎丸 豊」が、惨殺死体となって発見されることでストーリーが始まります。
その後、「キュウ」を始めとする5人は謎を解き明かし、Qクラスに所属、様々な不可解な事件を解き明かす展開となります。
また、ストーリーが進むにすれて、殺したい人がいる人物に近づき殺人計画を授けて報酬を得る集団"冥王星"の存在が明らかになります。
裏で手を引いている冥王星の正体を追う内に、キュウの父やリュウの秘密、天才芸術家・九頭龍匠の創作物の謎とD.D.S.の関係などが明らかになってゆくストーリーです。

金田一に比較すると、話がひとつづきでライトには読めないところがあります。
4クールでアニメ化しドラマも好評でしたが、編集部の決定によって金田一少年の事件簿の続編連載をすることとなり、打ち切りに近い形で終了しました。
そのため、ラストは駆け足で伏線回収が行われているのが残念でした。
ただ、過去の因縁や隠匿された事実が少しずつ解き明かされる展開は読み応えがあっておもしろかった。
良作ですが、単行本全22巻とそこそこ長く、全話読まないとすべての謎が完結しないので注意が必要ですね。

探偵学園Q

レビュー(99)件

完結・全22巻

この漫画家が好きな人におすすめ

Loading ...
Loading ...