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作品数:34
全3,102件
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3.0
おもろ!
バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ
レビュー(59)件
既刊12巻
うにたべたい
3.7
夢枕獏の格闘小説・餓狼伝のコミカライズ。作画は刃牙シリーズの板垣恵介氏です。1996年から連載開始していますが、連載誌の休刊・廃刊が重なったせいで休載と転籍を繰り返し、最終的には週刊少年チャンピオン連載になった様子です(多分)。ただ、最後に掲載されたのが2011年のことで、新たなる強者が現れたところで以降休載状態になり、続編が出る様子のないまま本日になっています。原作のあるマンガですが、かなり板垣恵介アレンジされているようなので、その後の展開は小説で読むこともできないため、続筆を願います。ただ、本作の連載開始が"グラップラー刃牙"連載中、休載に入ったのが"範馬刃牙"の後期と、刃牙シリーズも脂の乗っていた時期なので、無理に続編は描かず闘いは続くENDとしてしまった方がいいかもと思わなくもないですね。特定の流派に属さない、ただ最強のみを目指す格闘家「丹波文七」が主人公。プロレスリング団体・FAWのリングに殴り込みをかけたり、竹宮流柔術の師範に喧嘩をしかけるなど、様々な分野の強者と戦いを繰り返す内容となります。中盤までは丹波文七が主人公で、途中、FAW社長、グレート巽の過去話なども挟まるのですが、それも含めてとてもおもしろかったです。個人的なベストバウトはやはり文七vs堤城平につきます。リングの上で、余計な解説や対話、はったりは無し、とにかく相手を痛めつけてまいったと言わせる。言わないなら再起不能になるまでボコボコにするという、"男同志の遊び"が楽しげに描かれており、燃えるものがありました。また、過去編ですが、グレート巽vsクライベイビーサクラも良かった。他の格闘家も個性的で、格闘漫画として名作だと思います。ただ、中盤以降、北辰会館主催の異種格闘技トーナメントが始まった以降は、トーナメントに出場しなかった丹波文七は解説役にまわり、初登場のキャラ紹介と使用する技術の解説や、初登場のキャラの過去の説明に比重が置かれます。終盤もいきなり出てきた新キャラが堤をタコ殴りにするので、正直どうなのかと。トーナメント優勝者は、北辰会館館長の松尾象山とヤラせてもらえるという話だったのですが、その約束がうやむやのままとなっているので、新キャラよりもそっちを描いて欲しいと思いました。この辺り原作ではどうなっているのでしょうか。読んでみたいですが、原作も未完なんですよねー。
餓狼伝
レビュー(28)件
完結・全29巻
3.9
"グラップラー刃牙"ラストで、マウント斗羽と猪狩完至は二人、リングに向かうのですが、その続編です。続編とはいえ、範馬刃牙始めバキシリーズの他キャラは登場せず、本編のストーリーとは絡みはないです。マウント斗羽と猪狩完至が誰に用意されたものでもない、二人だけのリングでプロレスリングを行う内容となっています。「マウント斗羽」、「猪狩完至」のモデルはそれぞれプロレスラーのジャイアント馬場とアントニオ猪木です。過去の全国的なプロレスブームの中で、この二人は日本を代表するスターでした。そんな二人の対戦というのはプロレスファンからすればドリームマッチだったのですが、ついに実現することなくジャイアント馬場は他界してしまいました。本作ではバキ版"猪木vs馬場"が描かれていて、あったかもしれない二人の戦い、会話、技の押収は格闘技ファンにはうれしい内容だと思います。全一巻で丸々"猪狩vs斗羽"です。人知れず決着をつけるため、東京ドームのリングに二人は赴くのですが、清掃員の青年はそれを偶然目撃してしまいます。とんでもないものを見つけてしまった青年はすぐさま行動に移すと、瞬く間に日本中にそのニュースは駆け巡り、日本中のプロレスファンが東京ドームに押しかけます。結果、ひっそりと行うつもりだった二人のプロレスは、大歓声の中行われることになるという展開です。この流れがすごくうまくて、プロレスに興味のない方にも"猪狩vs斗羽"≒"猪木vs馬場"がどれほどのニュースか感じられると思いました。二人の用いる格闘技はもちろんプロレスで、十六文キックや卍固めなどが繰り出され、展開はスピーディーで、なおかつ熾烈を極めます。最後はきちんと勝敗が決まりますが、その後が描かれており、作者の思いが伝わってくる内容でした。面白かったです。格闘技ファンであればおすすめです。なお、前にも書いている通り、バキシリーズとの絡みはないので、読まなくても以降のシリーズを読む上で支障はないと思います。
グラップラー刃牙 外伝
レビュー(128)件
既刊1巻
バキシリーズ3作目。前作ラストで刃牙が勇次郎に戦いを挑んだ、その直接の続編です。本作で、当初よりテーマとして掲げていた、刃牙の父を超えるという目標に決着が付く内容となります。勇次郎に戦いを挑んだ刃牙が、来る父との戦いのスパーリングとして、全盛期のアイアンマイケルや巨大なカマキリを空想し挑みかかる"シャドーファイティング編"、アリゾナ刑務所に収監されているビスケット・オリバと死闘する"監獄編"、恐竜時代から復活した原人・ピクルと戦う"ピクルウォーズ編"、そして父、勇次郎と戦う"地上最強の親子喧嘩編"の大きく4部構成となっています。vsオリバ編、vsピクル編、vs勇次郎編の大きく3部構成とも言えると思います。幕間に達人たちの日常や、烈海王のボクシング修行、刃牙と柴千春の戦いなどが語られます。前作までに比べると非常にテンポが悪く、戦い中のおしゃべりが多いと感じます。また、戦いの最中にその戦いを目撃した第三者のインタビューみたいなものが挟まり、ワイドショーのような形式で戦いが解説されるシーンが多くあるのですが、格闘マンガの迫力や臨場感がそれにより途切れてしまい、非常に伝わりにくいと感じました。前2作では、数話程度で1戦を描ききっていましたが、本作はとにかく間延びが凄く、ひとつの戦いに何話も費やします。勇次郎編は特に顕著で、バトル中に中東の遺跡に場面が移り、ピクルの横槍が入り、祖父の亡霊が現れ、ラストも親子のパントマイムで終劇します。本作"範馬刃牙"については、バトル漫画というよりもギャグ漫画だと思っています。ゴキブリ師匠や烈海王のグルグルパンチなど、珍シーンも多いです。次の刃牙道はバトル漫画として面白いと思うので(ラストは酷いですが)、刃牙道への繋ぎとして読むのがオススメです。とはいえ話の筋はわかりやすく、グラップラー刃牙からのキャラクターが最強を目指して殴り合うのは変わらず、最後まで楽しく読めました。ゲバルvsマウス戦が、強いて言えば個人的にベストバウトと思いますが、それ以外はバトルに魅力があまり感じられなかったのが残念です。
範馬刃牙
レビュー(515)件
完結・全38巻
3.4
バキシリーズ2作目"バキ"のスピンオフ。なんとビックリまるまる一冊全て使って刃牙と梢江の初体験を克明に描かれているものになっています。全裸で向かい合う刃牙と梢江の姿はまるで巌流島で相対する宮本武蔵と佐々木小次郎。お互いの弱点(性感帯)を攻め合う様は、まさに格闘技と等しい行為というわけで、シャワーも許さずくちびるを奪った後、乳をまさぐり、ペッティングで情けなくイきかけるのを留めて、ついにやってくる本番行為!!その一部始終をお届けする内容です。本作のターゲット層はどこなのか。タイトルはバキ特別編SAGA[性]。このSAGAは、叙事小説を意味するサーガとのダブルミーニングなんでしょうけど、内容は叙事的なんていう物悲しいものではなく、一匹の雄(刃牙)が、雌(梢江)と一晩中ヤリまくるという叙事的というより情事的な作品です。とはいえ、若い男女がまぐわってるのにエロスは全く感じませんでした。もし運悪くこの場に居合わせてしまったら、そのあまりの激しさに慌てて逃げ出すこと請け合いですね。下手をしたら命も危ない、描かれているのはそんな性行為です。コマ割りは大きく、文章も少ないので、あっという間に読み終えます。面白いかというと、面白いというより唖然としました。何を言えばいいのか思いつかないというのが正直な感想ですね。ちなみに今、バキはアニメが放映中ですが、SAGAはアニメ化しないのかしら。
SAGA / 性
レビュー(83)件
4.1
バキシリーズ2作目。数年来ぶりに読み返してみましたが、本作もキャラの個性が強烈で飽きるポイントがなく、少しのつもりが気がつけば読み終えてしまえるような作品です。世界中の刑務所から「敗北を知るため」5人の死刑囚が、偶然にも必然的に同時期に脱獄し、最大トーナメントを終えた地下各闘技場に集結します。その死刑囚を迎えるため、徳川光成は最大トーナメントから刃牙を含む5人の選手を招集する。5人と5人が前田光世方式でノールールの戦いを繰り広げる"最強死刑囚編"と、その後中国に渡り海王の中の海王である海皇を決める大会に参加する"大擂台賽編"。伝説的なボクサー「マホメド・アライ」の息子「マホメド・アライJr」を中心として、様々な選手と戦い、そして刃牙の彼女・梢江を賭けて刃牙と勝負をする"神の子激突編"の3編成となっています。なお、脱獄した最強死刑囚の5人のうち1人は海王であり、マホメド・アライJrは最強死刑囚編直後から登場するため、各ストーリーは完全に独立せず、基本的に続きものです。全編を通して面白かったですが、正直、最強死刑囚編の序盤がピークだと思います。死刑囚も後半にはトーナメントのメンバーにボコボコにやられ、序盤でガーレンを噛ませにした死刑囚がガイアに怯えてギブアップするあたりでは、力関係おかしくないか?と思ったりしました。擂台編でも新キャラの海王はことごとく瞬殺され、マホメド・アライJrもなんだかなー、せめて最大トーナメントの刃牙vsジャック編くらい盛り上がる戦いを描いて欲しかったですね。ただ、死刑囚編だと花山vsスペック戦は全作品を通して名勝負とあげる人が多い一番で、擂台編でも、オリバvs龍書文戦が個人的には名勝負だと思います。あと、末堂とドリアンのジェットコースター上での戦闘など、見所は多いですね。また、烈海王のツンデレシーン、公園最強の本部以蔵など、未だにネット上でネタにされるシーンも多くあって、コモンセンスとしてもおすすめできます。ラストは刃牙が範馬勇次郎に戦いを挑み、勇次郎がそれを受けて次回に続く内容となってます。でも、次回作でもすぐに戦わないんですよねー。
バキ
レビュー(602)件
完結・全31巻
4.7
長年、週刊少年チャンピオンで連載し続けているバキシリーズの第1作目で、日本の格闘漫画の代表といえる一作です。金的、目潰し、噛みつき、なんでもありの掴み合い、早い話がケンカで、世界最強の称号に憧れる男たちのストーリーです。東京ドームの地下に極秘に存在する地下闘技場。そのチャンピオンとして君臨する「範馬刃牙」と、チャレンジャーの死闘を描くものになっています。途中から刃牙の幼少期の回想にシフト、その後、世界中の猛者を集めた最大トーナメント編が開始され、トーナメントの終了をもって次回作へ続く内容となっています。描かれるバトルのほとんどはリング上のものでは無いため、ベアナックルの拳で歯がかけて吹き飛び、手足が曲がらない方に曲がり、血飛沫が舞い、骨や内蔵がむき出しになります。バトル描写はかなり激しく、なぜこんな酷い目にあってまで戦い続けるのか。それは彼らが皆、己の世界最強を信じているためで、各人の信じる"最強"という誇示、威信をかけ、あるいは証明するためにより強い相手と殴り合う様は読んでいて熱くなれます。各キャラクターの個性は強く、内容はほとんどバトルで、中弛みもなく、何度読んでも飽きないです。登場キャラクターは実在の人物を模したものも多く(大山倍達、塩田剛三、花形敬など)、作中は興味深い蘊蓄も多いです。また、後半では、実在する様々な格闘技が競い合う、いわゆる異種格闘技戦形式のトーナメントマッチが行われ、主人公の範馬刃牙以外の戦いもとても興味深く、おもしろかったです。中盤までは刃牙の成長を描いているのですが、最大トーナメントからは、逆に固定の戦闘スタイルを持たない刃牙戦が一番イマイチに感じました。個人的には芝千春(暴走族)vsアイアンマイケル(ボクシング)戦が一番好きだったり、個性的なキャラ同士の殴り合いが魅力だったと思います。最後は最大トーナメントの優勝者が決まり、その裏で行われたもう1つの戦いに決着がついて終わるのですが、刃牙が目標とする父との決着はつかず、次に続く終わり方になっています。また、アントニオ猪木とジャイアント馬場をモデルとしたキャラのシークレットマッチが開催されることを示唆したところで終わるので、猪木vs馬場の重要性がわかる方には盛り上がる終わり方なのかなと思います。(私自身は格闘技ファンでは無いので、それほどですが)続編以降の主要キャラは本作でだいたい登場するので、刃牙シリーズを読む場合、本作からが必須と思います。
グラップラー刃牙
レビュー(713)件
完結・全42巻
寿司カレー
5.0
格闘漫画といえばこれ!絵が苦手という声をめちゃくちゃ聞きますけど最大トーナメント編に入ったら加速度的におもしろくなります!「全キャラクターが主人公」と作者が言うようにどの試合もめちゃくちゃおもしろい!
範馬刃牙の続編。バキシリーズの4作目で、新章となっています。前作「範馬刃牙」ラストで、なんとなくスッキリしない形で範馬勇次郎を下した範馬刃牙、及びそれを見守った格闘家達は日常に退屈していたが、一方で得体のしれない予感を感じ、鍛錬の日々を送っていた。ある日、刃牙は極限までのトレーニング後のまどろみの中、何か大きな鼓動を感じる。同時期、東京スカイツリーの地下にある極秘研究所で、徳川光成はある計画を成功させる。それは世界に名だたる剣豪、疑うことのない最強の存在である"宮本武蔵"のクローンを造るという計画で、それによって現代に蘇った武蔵と格闘家達が相まみえるというストーリーになっています。私、一応、範馬刃牙までは読んでいて、ラストが結構がっかりだったので一度切ったんですね。そこで次回作が 「宮本武蔵をクローン技術で復活させる話」 と聞いて全く期待ができず、手遅れになる前に終わらせたほうがいいのではと思っていましたが、読んでみると意外に良かったです。なるほどねー。人体の先端を刃物にして切り刻むやつとか、土煙で姿を透明にするやつとか、刃牙のキャラクターって変態揃いですが、そんな中、宮本武蔵が入っていけるのか?と思いましたが、Fateで呼び出される英霊レベルの能力者が出てきました。伝説が誇張され、伝えられる武器が宝具になる辺りもFateっぽい。ただ、刃牙シリーズはファンタジーですがファンタジーではないので、論理的には人体で可能の業しか使いません。そういう意味で、単純な強者同士のぶつかり合いをするシーンは、やはり描くのがうまいなーと思います。割とワンパターンなのですが、読んでいて飽きはなく、続きが気になる内容でした。過去作のキャラクターが普通に登場するので、読み始める場合、グラップラー刃牙から読みすすめるのがおすすめです。ただ、作中武蔵に挑むのは、当然ながら限られたキャラクターのみなのは残念なところです。個人的ベストバウトは武蔵vs花山です。なお、最終戦は武蔵vs刃牙ですが、最終回はやっぱりなんかがっかりな幕引きでした。正直、主人公の刃牙はシコルスキーをボコにしたあたりがピークだったんじゃないかなと思ったりします。最後は次回作「バキ道」に続く終わり方になっています。次は、野見宿禰だそうですが、うーん、まぁ読んだらなんだかんだで面白んでしょうけど、そろそろまた最大トーナメントが見たいなと思います。
刃牙道
レビュー(364)件
完結・全22巻
Ikuru
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