「どうして僕は、こんな姿に変身してしまうのか――?」 “着ぐるみに変身する”という世にも厄介な特殊能力をもった少年・加賀谷修一。 その力に引き寄せられるように、謎の少女・青木クレアが現れる。 運命的に出会った二人に災厄が襲いかかるとき、彼らは一つに“合体”する!! 武田すんの最新作にして新境地! 着ぐるみ少年と危険な少女の「命がけのラブコメ」が幕を開ける!! 繋がった二人なら分け合える――痛みも、恐れも、快感も、罪も。 着ぐるみに変身してしまう修一と、偶然その秘密を知った後輩の少女クレア。隠していた秘密を知られた修一は、危険で過激なクレアに振り回されっぱなし……。だが、彼らはすでに決して離れられない運命に巻き込まれていた…!! “二人で一つ”の非日常ラブコメ
私ばっかりもんもんするのは絶対おかしい‥‥。目障りな風紀委員・起立匡史(きりつただし)を退学させるため、口無椿(くちなしつばき)お嬢様はご自分のお色気でヤツを陥れることに。ですが、ナイスバディなお嬢様のお色気が起立に全く効きません。逆に、椿様の方がもんもんしてしまうのです。
男嫌いのお嬢様「口無椿」と、超が三つ付くほどの真面目な風紀委員「起立匡史」の不器用ラブコメ。 自分に注意ばかりしてくる匡史を、椿は色仕掛けで陥れ退学にしようと画策するがいつも不発に終わり自分が悶々する結果に。 巷に量産型ラブコメが流通してる中、今作は中々に個性的で魅力溢れる作りになっている。 お互い気にしつつ素直になれないという内容の漫画は、普通周りが、作品によれば当人たちでも気づいている場合が多いが今作はどっちも気づいていない。 というか自分が持っている感情が「恋愛感情」なのかどうかも分かっていない。 そんな中相手との関わり方で悩む両者。なぜ悩んでいるのか、どうしたいのか。何も分からず混乱する様が意外とリアル。 その掛け合いの妙、絶妙なすれ違い加減がとても面白い。
by ヴァッハ (210)ある夏の朝、起きたら世界中から、ウチら家族4人以外の人間が消えていた。でも家の電気はつくし、車は走る。お店に行けば商品がたくさん残ってる。ちょっと寂しいけど、とっても楽しい、そんな世界を父親&娘3人でゆるくサバイバル! 全部オモチャで全部食べ物になった地球を遊びつくせ!!
ある夏、突然世界に取り残されてしまった、お父さんと三姉妹の家族。人もいなければ文明も(自分の家以外は)途絶えてしまった絶望的状況。しかし家族は、意外にもそんな世界を満喫します(もちろん不安はあれど)。 お父さんの作るご飯は美味しいけれど、材料が物足りない。姉妹は少しずつ、新たな食材探しにチャレンジします。 目指すは肉!油! 頭がいい一家なのか、食材探しのハウツーはすぐに頭に入るものの、実践で苦労します。そのハウツーも誌面で描かれるので、サバイバルやアウトドアが好きな人はかなり楽しめると思います。 稼働を止めた人類文明に自然が侵入し、朽ちていく寂しさと、自然の雄大さの中に、ポツンと取り残される一家。この光景も見開きや大ゴマで細密に、美しく描かれます。 この美しさは、例えば『天空の城ラピュタ』の最終到達地「空に浮かぶ島」の良さが分かる!という人には、きっと刺さると思います。 廃れてゆく世界での先の見えないサバイバルも、美味しいご飯があればとりあえずOK!というゆるさに、しばらく付き合っていたい作品です。 (3巻までの感想です)
by あうしぃ@カワイイマンガ (7)