妙な本が好きな少女・山嶺茜子と、変な本が好きな少年・辻島透。その手の本が色々ある「第2図書館」で、茜子が返したばかりの本を透が借りようとしたことで、ふたりはいい雰囲気に……そこへ1匹の赤猫が現われ、茜子にまとわりつく。数日後、図書館に来たふたりは、同じ本を読んだ感想があまりに違うので、茜子が確かてみめると、やっぱり以前と内容が違う!そこへ例の赤猫が現われ、今度は透に飛びかかった!すると、透の態度が突然偉そうになり、茜子に「本を助ける仕事をさせてやる」と言う。いったい、図書館で何が起こっているのか?なぜ、本の内容は変わってしまったのか?竹本泉が描く謎が謎呼ぶ学園図書館ファンタジー!描き下ろしの電子版あとがきも掲載!!
「応答せよ、応答せよ、こちらチオノポリス、ブレンダン隊員」――。 かつて天才少年と呼ばれた弟・アダムは、事故により幼児退行してしまう。 兄のブレンダンは変声期を迎えるが、大人になることにおびえている。 その時、大切なスノードームの中にいるはずの、人形が消えた……。 『銀河六巡り』そして『しらまり』と、魅力的な作品を作り続ける新鋭・高橋拡那、初の作品集『チオノポリス』。 表題作に加え、「ウンター・ガングの英雄」、「紅竜会のおしごと」、「三千世界の鴉は死なぬ」、「少年と幽霊」、「悪い映画で一度死んだ」、「HEATH's native HEATH」、「少年と幽霊の思い出」の8作品を収録。特厚288ページで構成!