とある隠れ家にびっしりと並ぶ古文書。数多の種族が混在する世界で、小さな賢人・ノーム族はその翻訳者として生き抜いていた。しかし、幼いフェイは勉強嫌いの落ちこぼれ、興味があるのは危険とされる“外の世界”ばかりで……!?
童子軍鑑という漫画を読んだ。 こちらは、刮目する他無いほど僕の心を鷲掴みにした作品。 本作の舞台となる世界は数多の種族が本能のままに喰らい合う血の大地「イヴァーニア」。 その山奥で人々は異界の書物を見つけるが、一切解読することができなかった。 しかし、人々よりも早く書物を見つけていた「ノーム」は非力だが高い知能を持っていたため解読することができた。 そこで人々は、非力なノームの命を守る代わりに書物から得た知識を与えてもらう契約を交わすのだった。 58年後、人々の裏切りによって契約は破綻する。 このことで本作の主人公である少年(フェイ)以外のノームは皆殺しにされてしまう。 命辛々逃げおおせたフェイは復讐を誓った。 幸い、彼には書物から得た強力な武器があった。 それは織田信長や羽柴秀吉、島津家久など、名を馳せた凡ゆる武将が用いた戦術だった。 そう、彼等ノームが読み耽っていた書物は我々の世界のものだった、、、。 先人達が如何にして知識や発想で時代を切り開いてきたのか感じられる作品。 本作は面白いだけでなく、僕らの知識にも繋がる魅力的な物語。
by ヒノデ (67)「干物妹! うまるちゃん」の大人気キャラ・海老名菜々ちゃんが主人公!! 方言あり、グルメあり、恋愛要素までありの海老名ちゃんスピンオフ!! 「うまるちゃん」本編では、うまる達と八王子の荒矢田高校で過ごす、海老名ちゃん。高校入学をきっかけに東京にやってくる前、秋田で暮らしていた日々も描かれる!?
うまるちゃんの登場キャラ、えびなちゃんを主役に据えたスピンオフ作品。 えびなちゃんの上京から、学校にまだ慣れる前の日々、地元友達両親とのあれやこれやを描いたものになっています。 上京直前の日々が描かれていますが、郷愁の念に駆られているのは序盤だけで、基本的には友人か母親が一緒にいます。 うまるちゃんや本作以外のスピンオフ同様、基本一話完結、ストーリー性に乏しい展開となっており、全2巻と短く、のほほんと読めます。 特徴として、本編でも片想いをしている描写はありましたが、本作ではえびなちゃんがタイへーに恋をしていることが明確になっていて、その恋の行方が描かれています。 ただ、その想いは本作でも一方的で、タイへーの気持ちが描かれていないため何となくくっつきそうにないと思ったのですが、ラストシーンは結局どうなったのかは読み手に任せるような描き方になっています。 なお、うまるちゃんやきりえちゃん、シルフィンちゃんはほとんど出てきません。 うまるちゃんは読んでいなくても本作からでも楽しめそうですが、えびなちゃんのキャラクター説明、ポジションの理解という意味で本編読了後の方が楽しめると思います。 うまるちゃんを読んで楽しめたら、本作もおすすめです。
by うにたべたい (528)手で遊ばれる。心は弄ばれる。「手」から始まる異色ラブコメ! どうしようもなく地味な高校生「しじみ」に突然できた彼女はクラスの人気者の美少女・淵住さん。でもなんだか彼女は手にしか興味がない様子で…!? 秘密の「てあそび」にどきどきの日々が始まる!
高校生カップル「しじみ」と「淵住さん」を主人公にした恋愛マンガ。 淵住さんは運動神経抜群で容姿端麗、クラスの人気者、それに対するしじみはいつもおどおどしていてクラスの輪に入れず、自らを底辺と位置付けています。 そんなしじみがある日、淵住さんに呼び出されて告白を受け、付き合うことになるのですが、淵住さんはしじみ自身よりもその"手"に執着している様子。 以降、手と手を絡ませ合ったり、手にキスをしたり、手を中心とした恋愛ドラマが始まります。 美少女の手という男の子の好物が、草食男子に襲いかかってくるドM歓喜の内容です。 しじみは見ていて殴りたくなるくらい受け身の男子で、自分で何も決められず何もアクションをできない、流されるままの性格です。 それなのに次から次へと女の子が現れてモテモテで困るという展開です。 よくあるそれと違うのは、主人公がガチで何も取り柄がないことですね。 ハーレム系の展開って、なんだかんだ主人公が頑張ってるところがあると思うのですが、本作の主人公はそういう所がなく、マジで一方的に好かれるので驚きます。 どうせならと鬼畜にもなれず、オロオロと流れに身を任せる様は本気でドクズ。 私もいきなり美少女といきなり手を絡めたいです。 いきなりステーキ食べたい。 短いのでサクッと読めます。 内容もライトで読みやすいですが、ストーリーが特に展開しないので、面白かったかというと微妙なところです。 手を絡める描写は良かったです。
by うにたべたい (528)