一人暮らしをする中学生の女の子・リョウ。 料理が得意な彼女は、食事を通して 皆とあたたかい関係を築いていきます。 食欲をそそる緻密な料理描写&少しエロチックな食事シーンが満載のお食事ストーリー4コマ。 寂しい時は、ご飯を食べて一緒にぽかぽかしませんか?
「お食事4コマ」というのが一番相応しいと思う。 高校受験に始まり、大学受験まで、受験漫画としての側面もあるけど、常にリョウたちのそばにあって毎回欠かさず描かれるのが「食事」である。凝ったものでなくてもいい、大切な人と一緒に食べること。その意味が、最初から最後までこの作品の真ん中を貫く大切なテーマ。 川井マコト先生の描く様々な食べ物は、どれも本物みたいで、ときに本物よりも美味しそうに感じるくらい。すべてをカラーで見られないのが惜しい!! カラーといえば、個人的にとても気に入ってるのが各巻の目次やキャラ紹介。 細か~く描いてあって、各巻バラエティに富んでいてすごく面白い。
by みそトマト (35)放置気味に育てられた中学生のななかは、両親を見返すため、 web小説で一発当てて夢の印税生活を目指すことに。 次々と飛び出す今どきのライトノベル・web小説に対する独特すぎる分析は、 思わず吹き出してしまうこと必至。 「〇本の住人」のkashmirが送る完全新作です。
ライトノベルやweb小説といったものに対しての、ななかの見方・発想が面白い。 ななかの考えは逐一「絵」で表現される。漫画だからね。ななかが語るその後ろで描かれる「思考のイメージ化」。これがまたすごく楽しい。めくるめくkashmirワールド。思わず吹き出すこと必至のネタの宝庫。ひとコマ、ひとコマを流し読んで笑うのも良いし、じっくり読んでネタを探すのもこの作品の醍醐味だと思う。 最初、ななかは「印税生活」を目指して、一人で活動を開始する。その活動は徐々に周りを巻き込み、だんだんと大きなものになっていく。しかし変わらないのが、kashmir先生らしいネタの仕込み方、笑わせ方。印税生活入門というか、自分にとってはkashmir先生入門みたいな一作。
by みそトマト (35)地図にも載っていない小さな島「猫島」を舞台にしたハートフルストーリー。 猫島の住民たちは、みんな可愛らしい猫耳としっぽが生えている。そこが好き! お話がとてもしっかりしているのも、この作品の大きな魅力。島の住民である児童たちを学校に通わせるため、寧々子先生が一人ひとりと真剣に向き合いお互いを知っていく、心温まるストーリーに癒される。 猫の可愛らしさで目を引きつつも、芯がブレることなく、「みんなを集めて入学式をする」という目標に向かって、ゆっくりだけど確かに進んでいく。だから安心して見ていられるのかも。そしてその根元がしっかりしているところが、何より自分の気に入ったところ。 1巻発売後もあまり知名度が増えている感がなく、すぐ終わってしまうのでは、というのが唯一不安。
by みそトマト (35)