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発刊: 2024.07.29 ~
完結・全2巻
新刊通知
aアニメ化企画全速進行中!『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』スピンオフ第3巻!!昭和19年9月15日ペリリュー島で最も激しい戦闘が行われた『西浜にて』指揮をとる島田、夫の戦死の知らせで、大きく変わってしまった花嫁の人生を描く『ALL ABOUT SUZY』、昭和21年、戦いの止んだペリリュー島で過ごす小杉の明かされていない『長い夜』、昭和50年、沖縄を訪れた田丸がふたたび向き合う戦争の記憶『過去と未来と』。――戦場で、日本で、異国の地で、彼らは何を想い、戦い、生きたのか。戦争の時代に生きた若者のリアル。まだ描かれていない人生の記録。
世界の南の端にある「花勒(かろく)」「花陀(かだ)」「雨果(うか)」「沙文(しゃもん)」の四つの島。それぞれの島を治める領主は、海神(わだつみ)の託宣により選ばれた『海神の娘』と呼ばれる娘を娶ることとなる。この娘たちを娶ることにより、島は海神の加護を得て、繁栄するのだという。海神(わだつみ)の託宣により、花勒(かろく)の若き領主・啓(けい)のもとに嫁ぐこととなった蘭(らん)。しかし彼女は、花勒の先代領主・榮君(えいくん)に父を処刑された過去を持っていた。己の肉親を殺した男の息子に嫁がねばならぬ運命に不安を抱えながら、蘭は月明かりの下、小舟で婚儀に向かう―――。【第1章「黥面の妃」を収録】
王子と王女、初めての家出!? 1544年―― 6番目の王妃キャサリン・パーを母として迎え、ようやく王家が家族として機能し始めた、その翌年。父王ヘンリーに老いの兆しが見える中、幼き王太子エドワードの後継者教育が急がれる。容赦なく迫る新時代の足音。望む望まざるに拘わらず、“男子たるもの”が背負わされる運命。「私と一緒に死ぬか? エドワード」 次第に追い込まれていく弟に、エリザベスが持ちかけた計画とは!? その時、セシルもまたその生涯を彼女に捧げる覚悟が問われることとなる――
最近出会った作品の中でも、間違いなくトップレベルに面白いお話。6人の王女を取っ替え引っ替えしたヘンリー8世と王妃たち、そしてその子どもたちの生涯を丁寧に描いた一作。 主人公はエリザベスの忠臣、ウィリアム・セシルであるはずなのに、暴君の存在感が強すぎて、「次は誰が斬首台行きになるんだろうか...」とハラハラしながらもページを捲る手が止まらなかった。 どこからが史実で、どこからがフィクションかわからない、その絶妙な塩梅に感服する。 作中で主人公セシルの憧れの人、トマス・クロムウェルが「立つ場所によって見える世界が変わる」と言っていた。まさしくそうだと思う。 本作を読む前の私は、ヘンリー8世の娘、「ブラッディメアリー」は史実からしても悪女だろうと勝手な先入観を持っていたのだが、そうではない一面も伺い知ることができた。 そういう意味で、本作は世界史の教科書の記述だけでは語りきれない、様々な世界の見え方を体感できるところが魅力だと思う。今後も引き続き、本作を通して多面的なテューダー朝を知って行きたい。
by タコ星人🐙 (48)友か、敵か。二人の少年の運命が動き出す! 英雄たちが群雄割拠した古代中国、三国時代。魏から蜀へと降り、かの諸葛孔明の元で薫陶をうけた麒麟児。その武将の名は、姜維(きょうい)――! 儒教の教えを信じて疑わず、異民族を「獣」と見下していた姜維だが、異民族の少年・姚宇(ようう)と出会い、少しずつ心が動かされていく。しかし父を姚宇に殺され、その決裂は埋められないものとなり――! 民族の壁を越えて、人は理解し合えるのか。激動の歴史の渦の中で、少年たちはどう生きるのか。まだ誰も知らない三国志、今始まる――!