岡っ引きの部下、下っ引きの“いち”こと市蔵と、吉原の花魁(おいらん)を客とする付け爪師の“まつ”こと松之丞は、もはや名コンビに!ある日、松之丞の留守宅に侍たちが押し入り、付け爪造りの具材が盗まれそうになる。最高級の螺鈿(らでん)が狙われたと見立てる松之丞は、侍たちに襲われた弟子の仇をとるためにも、市蔵に犯人の捜索をお願いする。市蔵は下っ引きをやめようとした矢先であったが、松之丞たっての頼みは断れない。そして捜索を進めていくうちに、この度の事件が単なる物盗りにとどまらない出来事であることが明らかになっていくのであった!