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岩明均
4.17
47083
新刊通知
発刊:1990.07.20 〜
完結・全10巻
1406件の評価
まるぢ
4.4
いいね
サ
3.5
このレビューにはネタバレを含みます。
読む前はここまで重厚な哲学、人間を描いた作品だと思わないで読み始めたので驚きを禁じ得なかったし、寄生獣というリアリティのない存在を通してここまでリアルな生物としての価値観を考えさせられる内容になっているのは圧巻でした。むしろ寄生獣という異物が出現することで人間の存在価値のアジェンダを人間の主観から外れて取り扱うことができるのだともちろんただ哲学、真理を説くだけならそれに関する学問書を読めば良いだけであるが、この作品はそれらがしっかりストーリーと照らし合わせて説かれており、すんなり読者の思考に入り込んでくる点が素晴らしく、単純なエンターテイメントとしても成り立たせているところがこの作者の手腕によるものだと思わせられます。少年漫画的な爽快感のあるモノではないが、知略的な要素をもつ異能バトル漫画として面白く読めるし、乗っ取られた主人公の思考と周りの反応が変化していくサマや社会が動かされていく様子がちょっとしたパニックホラー感もあって楽しい。しかし終盤ミギーとの友情が軽く描かれていたが、自分にはあまり納得できずその点だけ少しモヤモヤこのバディは価値観が異なりながらも様々な戦闘や困難、問題に立ち向かっていく、しかしやはりそこまで入り込んだモノではないドライな関係だと感じていたが、ミギーとの別れが感傷的に表現されていたのはしっくりこなかったのは自分の読み取りが甘いからだろうか…また、これは仕方のないことだがやはり時代背景の古臭さと漫画としての表現のクセは強く、今どきの人が読むには少しツライかもしかし扱っているテーマはこの現代でも深く考えるに値するモノなので読むべきことには変わらない名作
よ
終わり方すき
Ikuru
4.0
ミギー最高
はるる
4.6
面白い!
ゲームプロデューサー
4.5
これももはや解説いらないよなぁ。軸は人類と人類という種を食い殺す謎の寄生獣との戦い、ということになり、こう書いてしまうとなぜか安っぽい。が、そうではないと断言しよう。確かに、漫画として興味を持ってもらうため、初見のインパクトはバックリ食い散らかされる人類で、表向きはそれこそ2010年頃にブームになったデスゲーム系の死にまくりシーンの描写も大事にしている。(これは進撃の巨人も同様の手法)が、それらは全て物語のコアとなる「人間とは何だ」というテーマと深く結びつく舞台装置。それも、敵側であるはずの寄生獣側に芽生えた「我々の生存理由とは」という視点から描かれることがあまりにも尊い。実は人間を食料とせずとも生きることができるが、主として生殖することもできない寄生獣。人類と寄生獣、そしてその合いの子となってしまった主人公との葛藤中心として、人間と愛という本質を見つめ直すきっかけとなる物語と仕上がっているのだ。その他有象無象の残虐描写すげーでしょ漫画とは天と地の差があると言わざるを得ない。
くろん
、
ksan
最高に面白い。
せーふぁ
5.0
新装版寄生獣 全10巻岩明先生の作品は七夕の国しか読んでなくて、ヒストリエもこれからそれは置いといて、のちの七夕の国へのエッセンスが本作にはチラホラ見られておおっ!ってなった(七夕の国のが傑作と思うから)ともかく、さすがに面白い。10巻をあっという間に読んでしまった。
おーつぼじゅうじん
言わずと知れた傑作。絵が好きじゃなくて、存在は知ってたものの長らくスルーしてた自分を恥じる。今となってはこのなんだか違和感の絵のタッチこそこの物語に相応しく思える
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