20巻
全英オープン最終日のバックナイン。精密機械のようなダンクのプレーが突然、狂い始めた。秘められたダンクの弱点、老いゆくアボットの弱みを悪党テイラーがずる賢く突いてくる。妨害工作で上位のスコアを崩し、優勝を盗もうという魂胆だった。ロストボールのピンチを脱したゲンは、テイラーの悪巧みの気配を察知し、勝機が訪れるのをじっと待っていた。一方、アボットは奇跡のアルバトロスで、首位に2打差まで詰め寄った。ゲンはダンクに6打差をつけられ、17番ティに立つ。バックナインもいよいよ大詰めに来て、勝負がにわかに動き出した。ダンクの逃げ切りなるか、ゲンに逆転のチャンスはあるのか。運命の一打が放たれた。