19巻
日米英独仏、各国首脳がロイヤルリザムに集結、アボットの旧友カーライルもその顔ぶれの中にまじっていた。異様な緊張感につつまれた全英最終日。9番ホールを終えて20アンダーと、独走するダンクをゲンが追撃する。7打も引き離したダンクだが、不安をぬぐいされないでいた。しかし12番パー3、ゲンの放ったボールはグリーンをオーバーし、奥のブッシュの中に。ロストボールの大ピンチを迎える。一方、アボットとテイラーの最終組では、裏社会の騙しのテクニックによる潰し合いが始まっていた。そればかりか、悪党テイラーはさらなる卑劣な手段で、首位ダンクを引きずり落としにかかる。そんなテイラーの悪巧みの気配を、ゲンは察知したが……。