島からの脱出を試みる浪人者。しかし海には人食い鮫が、そして島の中には腐敗した死体が山となっていた。その島・獄門島は、清長の趣向で重罪人ばかりが送り込まれ、その罪人同士が殺し合いをし、最後に生き残った七人だけが助かるという、囚人の闘技場だったのだ。浪人者は、傷を負った男に出会う。その男はすぐに息絶えるが、死ぬ間際、浪人者に清長への書状を託した。しかしその書状は、殺されそうになったところを救ってやった“ガキ”に盗まれてしまう。さらに、罪人集団の頭である大猿(ましら)、笛を吹く謎の剣士・狐火といった男たちも現れ、島での熾烈なサバイバルが始まる…。