この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
4.29

360件の評価

5.0

2巻まで読みました

いのりのリンクに賭ける執念は。
ひたむきな想いは。
夢を追いかけている人。
夢を諦めた人。
夢を探している人 。
いずれにもド直球で響きます。
その熱に司は突き動かされ、その涙に僕の心は大きく揺さぶられました。

いのりにとってスケートは存在証明であり、自己表現であり、人生を懸けた夢でもある。
その熱量と情熱は読者を傍観者のままでいることを許さない。
いてもたってもいられなくなるんです。
僕は正直悔しいとさえ思いました。

彼女の夢に懸ける覚悟を前に、自分の覚悟の、想いの薄っぺらさを思い知りました。
僕は何をやっているんだと自分に対する怒りすら湧いてきましたよ。
対抗心をメラメラ燃やし、負けたくないと、真剣にそう思いました。

悔しいのは夢の残り火がまだ心の中に残っている証拠。
あの涙に、あの笑顔に、まんまと焚き付けられました。
諦めるのはまだ早い。
僕はまだリンクに傷跡すら残していないぞ。
内から沸き上がる衝動と情動を抑え切れません。

こんな気持ちがまだ自分に残っているだなんて夢にも思いませんでした。
この興奮と感動と高揚感をぜひ皆さんと共有、共鳴、共感、共体験したい。
この作品は本物です。
ガチのマジで令和一お薦めの作品です!

オオおおお!

5.0

2巻まで読みました

 例えば自分には何もないと感じたとき。何かをしたくてもはじめの一歩を踏み出せないとき。何かを成そうとして結果に結びつかなかったとき。休日をゴロゴロ過ごして日が暮れる頃に後悔してきたとき。本気を出せばこんなものじゃないと部屋の中を無我夢中で駆け回りたいとき。
 そんな日々の瞬間に「明日また頑張ろう」と立ち上がれるような力を、大人も子供も求めているのだと思う。
 『メダリスト』はそんな大人と子供のための作品だ。
 氷上で挫折したスケーター・司と何も持たない少女・いのりが、フィギュア王国・名古屋のリンクで巡り合い、「メダリスト」を目指し歩み出していく。物語としてそれ以上の説明はいらない。
 いつかの挫折が巡りめぐって誰かの支えになったり。踏み出した先が茨の道で、それでも歩みを止められなかったり。遠くなっていく光を追いかけたり、何度転んでも笑顔で立ち上がったり。そんな姿に心震わせ泣きそうになる自分にふと気づいてみたり。
 一見違う世界に生きる大人と子供の物語に惹かれるのは、それが誰もが通ってきた道で、誰もがこれから経験するに違いない道だからだと思う。
 物語は序盤も序盤。今から読んでもすぐに追いつける。追いついてからページをゆっくりと閉じ、「明日また頑張ろう」という勇気が湧いてくるのを是非その身で感じてほしい。
 個人的には狼嵜光ちゃんがイチ押しです。

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