鈴木
5.0
百合的な文脈でキャッチする人が多いのではないかと想像するけど、それだけにジャンル的なお約束から自由な感じが際立っている。新人で、一巻完結で、これだけ時代や流行みたいな文脈から自由なものを作って評価されるって、希望だよな。メランコリックだったり、湿っぽい語り口だと凡百の作品になっていたかもしれないけど、それをドライなユーモアで描いているからインパクトのある作品になっているなあと思う。しかし、読んですぐ想像したのは、映画『ノッキン・オン・ヘヴンズドア』。自分のオールタイムベストのうちの一本なのだけど、これも死と海を見に行くことについての話。
マイ・ブロークン・マリコ
レビュー(360)件
完結・全1巻