この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
4.23

59件の評価

4.8

1巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

父を亡くしたひよりと母を亡くした小春、同い年の二人が父母同士の再婚によって姉妹となるところから物語は始まります。
実の親との死別と残った親の再婚、そしてある日突然家族となった見ず知らずの他人との共同生活…という事で、きらら作品としてはやや暗めの作風を想像していたのですが、第1話から良い意味で予想を裏切られました。
物静かなひよりが一人で釣りをしているシーンから始まる第1話。この穏やかな雰囲気で物語が進んでいくのかと思いきや、突然表れた小春が無茶苦茶な行動でひよりを巻き込んだうえ空気を読まずにグイグイ来るので、否応無しに小春のペースに巻き込まれつつも何故か悪い気はしないひより…といった流れで、一見重くなりそうな設定を上手に消化しています。
その後もとにかくよく動きよくしゃべりよく笑うおバカかわいい小春が大活躍で、ともすれば自分の殻に閉じこもってしまいそうなひよりにそんな暇は与えまいと子犬のようにじゃれついてくるので、展開上しんみりする必要がある場面以外ではほぼほぼ明るい雰囲気で進んでいきます。

私自身ほとんど釣りの経験が無いので某有名釣りバカ漫画を読んでもいまいち面白さがわからなかったクチですが、個人的にはこの作品はあくまで「ひよりと小春、そしてそれぞれの義父母が家族になっていく物語」と「ひより・小春・恋たち女の子の友達以上百合未満なきらら的日常」を楽しむもので、釣りは作品の中の一つの要素であり、ひよりと小春、そして二人を取り巻く人々を繋げる手段だと思って読んでいますがそれでも非常に楽しめています。
なのでこの作品は、むしろ「釣りなんてやった事も無いし正直興味も無い」という人にこそおすすめしたいです。

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