この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
4.12

1499件の評価

4.4

11巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

11巻は橋田回。
普段ミステリアスで何考えてるか分からない橋田の内面がほんの少し見えたように思う。
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八虎と橋田が美術館行った時のお話で、『画が完成した時』が傑作ではなくそれを見た多くの人が賞賛したり批判したりした後に歴史になって傑作になる。って言葉好きだった。
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自分がやった事ってやり終わった直後じゃ○なのか×なのか分からないけど、後になって『あの時頑張った事は無駄じゃなかった』ってわかる事多いからその場で○なのか×なのか決めるのは早いよね、っていう。
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橋田は悩み相談マジうまいなって思うんだけど、八虎が『ダサいけど、一旦描くことから離れたい』っていったときに、

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『人間はかけた時間と労力に価値を感じる生き物や。絵が好きなことだけが八虎のアイデンティティやないやろ』
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って言葉すごくいいなあ〜
でも、世田介くんみたいに『自分には画しかない』って思ってる人は、こう言われると、辛くなっちゃうのかな。そう言う人こそ『画から離れる』って行為が難しかったりするんだろうか。

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あと、翔也くん。
最初クソガキだとおもってたけど
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『楽しくてよかったねで終われるほどガキじゃないだけ。』

ここヨクナイカ?
翔也くん回は、さすが八虎先生・大先生という感じでした。他人の気持ちを想像して寄り添えるアナタは本当に天からの才能。(主観だけど八虎は想像して共感して努力して具現化できるからそこが現役合格の理由って思う。)
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小枝ちゃん回は、小枝ちゃんのお父さんが小枝ちゃんに言ってること、世田介君が小さい頃お母さんに言われて軽くトラウマになってる事に似てる。つまり、大人の何の気無しの言葉に子どもは実は傷ついていて、そのままその子どもは大人になってるんだなぁ、とジンワリ。
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橋田にとって絵画教室のバイトを通して起きた出来事がどう未来に影響を受けていくのか分からないけど、プラスになればいいなぁと願う。
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最後の佐伯先生の言葉
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『今の彼に何より必要だったのは、成果を目的とせずに夢中になれるものだった』
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矢虎への佐伯先生のことば、な、な、な、かっこいい!!!
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矢虎が2年生になった時に必要になるのは、他人に自分の画を悪評されても、自分を信じる気持ち。と受け取った。
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最後は桑名さん!今日もいい女!
11月号のアフタヌーンで桑名さんが
何科を選んだのか見てしまったけど
11巻のラスト→先月のアフタヌーン
に続いてるので見てみるのもいいと思われ。前にギャラリー貸し切って展示しよみたいな
話してたのでこれから楽しみ?

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