1987年に発売された短編集の新装版。退屈な日常のなかで、恋愛やセックスにいそしむ若者たちが、戯画的に描かれる。 <p> 岡崎京子は、とにかく作品を量産する作家であり、そのためか作品の当たりはずれの落差がわりと大きい。はっきり言って、この『退屈が大好き』には、これは傑作! とうならされるような作品は収録されていない。しかし、完成度は低くとも客観的観察に基づく、クールで的確な描写は痛快だ。 <p> 異様に元気で周りをかえりみないマイペース女や、「恋する女は小さな野獣」というタイトルそのままの恋に走る女など、生き生きとしたキャラクターたちはとてもリアルだ。全編にわたり、著者のさめた視点や的確な観察眼が堪能できる。時代の空気を反映しつつ、流行に流されない普遍的なおもしろみがあるのも、この鋭い感性のたまものだろう。 <p> 「ある意味破壊的なまでのいいかげんさ」は、本書発売当時の岡崎作品の特徴のひとつといえる。狂言回しのマドモアゼル京子の司会進行による「東京マドモアゼル劇場」や、女性たちの本音を切り取ったショートショート連作「ガールフレンド」に見られる、あっけらかんとした無責任ぶりは、爽快ですらある。 <p> セックスにまつわる話が多く露悪的な場面が頻出するが、シャープに描かれているせいか、それほど下品な印象を与えない。とにかく、パンクな岡崎京子らしさがみなぎる作品である。(横山雅啓)
3.18
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発刊: ~
既刊2巻
新刊通知
a野村広美は、ちょっとおバカで素直な高校生。おバカ仲間のクラスメート・宮本とは仲良しだけど、本当に好きなのは幼なじみの浩ちゃん。周りが受験で浮足立つ中、目標のない広美は取り残された気分になる。仲間だと思っていた宮本にも、実は夢があって…。矢沢あいの描くボーイミーツガール。表題作のほか『ふたりのシーサイドパーク』も収録。
好きなもので部屋を埋めつくしたら、部屋から出られなくなってしまったシオリ。そんな彼女の所へ彼氏に会いに戻ってきたという、その部屋の前の住人が現われ…!?
3.18
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発刊: 2005.05.13 ~
既刊2巻
新刊通知
a素直でいちずな女の子・望加は恋にあこがれる高校1年生。ある日、図書館で出会った男の子・芳井くんにひとめぼれ。ところが、彼には悪いウワサがあって……。【同時収録】だって好きなんだもん番外編