生きていこう、まるで挫折したことがないかのように――主婦・村上詩織は睡眠薬の過剰摂取により救急搬送され、翌日、失踪。二度と戻ることはなかった……時に滑稽なほど墮ちて、墮ちて、墮ち切った先に意外すぎる結末が……人生の奈落でそっと輝く珠玉の中短編集。真っ当な社会生活から脱落した女の果てしない転落を透徹した眼差しで描く表題作の他、若くして他界した“仲間”に捧げる『ロング・グッド・バイ』、揺れる家族のひと時を切り取った『My Mellow Christmas』、など、初邦訳2作を含む傑作5編を収録。 収録作:「SAD GiRL」「崖の上の別荘」「My Mellow Christmas」「ロング・グッド・バイ」「山の方」 ※本電子書籍は底本に倣い左開きとなっておりますが、「My Mellow Christmas」「ロング・グッド・バイ」「山の方」は右開きの作品です。「SAD GiRL」「崖の上の別荘」読了後、148ページに移動いただき、逆順でお読みいただく形式になっております。あらかじめご了承ください。
リスナーの一人のままだったらこんな感情、知らずにすんだのに――…。 内気な性格の大学生・樹の唯一の趣味は、ラジオDJの湯之口新(通称・ユノ)がパーソナリティを務めるラジオ番組を聴くこと。そんな樹はある日、街の本屋でユノと遭遇する。思い切って彼に声をかけると、何故か一緒にお茶をすることに。緊張しながらも「ユノさんみたいに話し上手になりたい」と打ち明けると、ユノは優しく励ましてくれた。それ以降、ユノからの言葉を胸に少しずつ自分を変えていこうとする樹。また会えるかもしれない、と思いもう一度あの日の本屋に行くと、そこにはユノがいた。少しずつ近づく距離に、二人にはそれぞれある感情が芽生えていくが――…。
「幼なじみ」ってもどかしすぎる!アイドルと記憶喪失…二人の濃い(?)幼なじみの狭間で揺れる恋心の行方は――!?透き通るほどに繊細な青春を海沿いの小さな街に浮かび上がらせる、著者初のコミックス!!
表情、風景など描かれている様子が非常に芸術的で、バックストーリーなどの説明が一切なく、ただキャラクターが細かく話し合うだけでストーリーが進んで行くような、読者が自分で解釈できるタイプの青春ドラマです。人間の感情は本来見えない物なので説明しない方が現実味を感じますし、自分の中で読み解いたほうがより心に強く残りやすいと思うので、個人的にはかなり満足しました。 多くの美しい描写が見られましたが、その中でもキャラクターの衣装が一番素晴らしかったです。よく着替えるキャラクターが1人いて、その見た目だけで同じ人物でも受ける印象がだいぶ変わることが多く、話の中で内面の変化している姿をよく感じることが出来ました。 あとキャラクターの内面も良かったです。けっこうキャラクターが特殊な立場にいるような設定でしたが、内面にはけっこう年相応らしさを感じました。感情の波がそこまでわかりやすく描かれていたわけではないですが、それも出来るだけ抑えようとしていてもちょっとした瞬間に溢れて来るような感覚を強く感じることが出来たので、子供と大人の中間くらいの年齢にはリアルだなと思いました。 ただ、好きじゃないキャラクターもいました。他の音が静かなトーンと全然合ってないキャラが1人いて、それに焦点が当たってるときは基本他と比べて浮いている上に、いつも似たようなことばかりしていたので、キャラクターとしての必要性は理解できましたが、気持ちが離されてしまう時が多かったです。もう少しこのキャラクターにも人間味を与えてそのトーンの違いを違和感なく吸い込めるようにして欲しかったです。 4巻かけて1つの話をずっと続けている上にかなりスローペースな展開だったと思うので、けっこう好みが分かれるタイプの作品だと思いますが、リアリティよりも感情の変化に重きを置いた青春ドラマが好きな人にはかなりおすすめな作品です。
by コンテナ店子 (1)3.52
7
発刊: 2016.04.27 ~
既刊8巻
新刊通知
aアイドルを志して上京してきた高校一年生・桜衣乃は、 ネズミ荘の住民の売れない(元)子役のロコや ミュージシャンのはゆ、モデルのニナとともに、 新人アイドルユニット「フルーツタルト」を結成! 取り壊しの危機に瀕するネズミ荘を救うため、 芸能界のおちこぼれ達がアイドル活動に七転び八起き!? 『ハナヤマタ』の浜弓場 双が贈るぽんこつアイドル4コマ
3.47
7
発刊: 2009.06.01 ~
既刊1巻
新刊通知
a彼と彼の、 『恋人ごっこの一週間』、その結末は---!? 人を好きになるのって ほんと しんどい 高校三年の篠 弓弦は、 月曜日の一番最初に告白してきた相手と 必ずつきあい、週末に必ず別れると噂の後輩、 芹生冬至と一週間限定の恋人としてつきあっている。 月曜日 つきあうことになって、 火曜日 意識して、水曜日 近づいて、 木曜日 恋を自覚して──! 残されたのは三日間!! 一緒にいることが当たり前になったふたりだけど…
「オレ…。男のカッコで抱かれるの、初めてなんだよ…」本当に好きだったから「オンナ」にだってなれた。でも…初めて「オトコ」の自分を好きだと言ってくれる人に、出会った――佐藤悠、21歳。今も昔もコイビトなし…の大学生。ところがある日、ムリヤリ連れて行かれた合コンで出会った清子をひょんなことからお持ち帰りするハメに…。泊めてもらうお礼だからと清子は関係を迫るが、童貞だった悠は清子の気持ちに応えることができず…。と、その時カツラがズルリ! 実は清子はれっきとした「北岡慎二郎」というオトコノコであった。しかも行く所がないというので仕方なく一週間の期限付きで同居を許した悠であったが、日を重ねるごとに慎との間にあたたかい何かを感じ始めていた。そんなある日、傷を作って帰ってきた慎を不審に思っていたところ、慎の彼氏だというリーマン男が乱入してきて…!? 内気な童貞大学生×ワケあり女装男子、ちょっと不思議でほのぼの、でも切ない同居ストーリー。
新人美容師の中村は、どんなお客様のコンプレックスも笑顔に変えてしまう、“魔術師のはさみ”の持ち主である先輩の福原に憧れていた。ある日、福原がカットの苦手な自分の教育係になることになるが、そんな福原もまた自身の目にコンプレックスを持っており、長い前髪で瞳を隠し、表情も見せず、決して笑わない。近くで接するうちにそんな福原を変えたいと思うようになった中村は、福原に勝負を挑み、勝ったらカットの練習台にさせてほしいと言い出し――。【同時収録】鏡のない部屋いつもと同じように女漁りをするも、イマイチ気が乗らずに帰ろうとしたところに「自分を買え」という家出少年と出会い、からかい半分で自宅に連れ帰ることに…。