ヤクモ さんのレビュー

50

2.5

1巻まで読みました

死体担ぎのネム

レビュー(3)件

既刊1巻

1.0

15巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

評価として極端に変な作品。

タイトルの通りよくある異世界転生(転移)物として農家として生活する為神様からお決まりのチートステートを付与された事で文明革命レベルの物を生み出し周りが惹かれて増えてってみたいなもの。
とにかく内政面を重視しており畑耕して作物作ってその繰り返しの中でのイベントが色々とあってとどこか別の批評にもみたがシムシティをしているという表現がとても正しいとおもう。家作ってインフラ整備して人増えて集落作ってそれが村になってと発展していくのもそれっぽさに説得力がある。
が、そこの内容がいくら良くても漫画的表現には問題しかない。

ストーリーの見せ方としては主人公のモノローグによる独白のような物を語られ聞かされるだけのなろう系によくある話をつくらず語りを作ってる作品。
故に主人公以外何考えてるのかの説明がほぼ無く、主人公は周りにそう言われたからやる、やらないしか説明が無く自己意思による決定力がほぼ無い。
元々の設定や前世の記憶引き継ぎに際し享年齢が大体わかっているし、何をしていたのかもよくわかるのだが、その人生経験でやってきた事が特に生かされず、急に男子大学生みたいな社会人感で生活してるのでそもそもの作者の経験が無いんだろうなと言うのが明け透けに見える。
また言われたからやるやらないキャラクター故に押しに弱く、女キャラとやる事やって責任取って子供作っても子育てとかも強制的に他のキャラに世話をかけられそこら辺の成長描写もなく決定権がほぼほぼ無いのに描写としては主人公の考えのみで話が進むので折角環境が変わったり家族が増えたりとか起きてもノベルゲーの定期イベントのように流されてすぐ次に移ってくので薄情に見えてしまう。
他キャラクターはネームドはあっても汎用キャラより主人公と関わるだけであってこれといった特別感も無い。巻数が進むに連れネームドの個性を出そうと躍起になってる感はあるが、そもそも作画担当のやる気が無いのでネームの頑張りと釣り合ってない。

その流れで作画に関する話になるがこれがまた輪を掛けて酷い。漫画としての読ませ方、絵の書き方、キャラクターの佇まいが何も出来てない。
今までに漫画ではない漫画をいくつか読んできたがそれらはあくまでも漫画としてのセオリーを守ろうとした上で失敗してるものが大半で、漫画を書こう作ろうという意思はあった。
それに対して今作は漫画ってコマを割ってればいいんでしょ?物語の進行的にキャラを場面に合わせて立たせておけばいいんでしょ?背景として必要だから資料で貰った3Dモデルを何となく置いておけばいいんでしょ?というのがヒシヒシと伝わり、ただでさえモノローグ進行のストーリーをわかりやすい伝えるだけの絵として添えられており、小説の挿絵を毎回毎回つけてるだけにしか思えない。
特にバトル描写が如実に下手くそでキャラを大きく立たせポーズをとったらあとは剣を振るような描写が続いて戦い終わりのような、やってる事はわかるけどやりたい事を伝える気は無いというわかりやすい手抜き感が強い。
そしておそらくだがキャラクターの解析図を作ったりしてないような気がする。キャラを遠近法で小さめにして足元映さずバストアップメインで書いているのが多いのでいわゆる三面図的な全体デザインを作画担当が作らず把握出来てないように思える。
あるいは作っておいたとしてもそれを書くのが面倒くさいから書かないとなってる可能性もある。
ただあくまでも絵が下手くそってわけでは無い。表紙の構図なんかも毎回凝っているのでやれば出来る実力があるのはよくわかる。
だが元の話があまりに漫画的表現を説明するのに向いてなさ過ぎて何を書いたらいいのかというような難しさがあるとは思う。(毎巻に付いてる描き下ろしであろう小説を読むとわかるところではある)

作品として原作もコミカライズも長く続いてる作品ではあるのは一定層の支持者があるからとは思う。
が、この作品は漫画好きにはオススメ出来ない漫画未満の作品ではある。一応読み物としての観点で見ると何をしたいのか、何が起きてるのか等状況説明は絵と文章の複合品としてわかりやすく、それなりに読みやすく、読んでいて世界観を理解する為の説明を端的に教えてくれるスピード感があるので読後感としては不思議と悪くない物である。巻によっては素直に面白かったと思える巻もちらほらあって売れるような面白い作品ではあるのだろうなと納得は出来る。
なので個人的にこの作品は漫画では無く「元の小説作品をわかりやすく伝える為の絵本」のカテゴリーとしてならそれなりの高評価を与えられるとは思う。
ただそもそも「それが漫画なんじゃないの?」と言われたらそうなのだが…

異世界のんびり農家

レビュー(90)件

既刊15巻

2.0

22巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

最初のコンセプトのゆるゆりというゆるーい百合描写が人気作になってくに従って無くなっていって今じゃ普通の百合漫画。
個性だった百合っぽいギャグは何処へやら。
今となっては百合キャラばかりのどこにでもある類いに。
キャラ多くて固定カップリングを作らず女の子わちゃわちゃしつつもあくまでじゃれ合い程度で留まってたのがガチキャラ増えて傍観だけでなく自分も当事者になっていって云々といったものに。
挙句元のコンセプトを維持しようとしてやってる感は出してるせいでとっちらかったギャグだったり話だったりが酷くなっていって…
一瞬の罰金バッキンガムで笑う程度のショートストーリーを繋げるノリでいいのに変にストーリー漫画仕立てにしちゃってまぁ何がしたいのやら。
長い作品でこういった迷走する作品は多いがこの作品は明確に人気が出た瞬間に百合っぽいから百合に舵切りした節があるのでそういうのはスピンオフとかだけにしてください。
ただ、絵はうまいからなぁなもり先生…
本当に巻数進む度にガンガンレベルアップしまくってめちゃくちゃ読みやすいし引き込まれるのに、話がなぁ…て、現実に戻される感。
これがいいのか悪いのか知らないが人気が続く限りいつまでも書ける題材なので頑張って続けられるだけ続けてほしいのも本音ではある。

ゆるゆり

レビュー(68)件

既刊24巻

1.8

1巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

やりたい事はよくわかるし人や獣人の造形もしっかり出来ててとてもいいとは思うんですが、いかんせん話の作り方が下手くそで詰め込み過ぎ。
2巻完結で物語を作ってるとしか思えない手際の良さで物語としての面白味醍醐味が大味になり読後のジェットコースターに振り回された感が半端ない。
必要の無いようなキャラ設定も時間をかけて小出しにすればいいのを全部1話にそのキャラのエピソードを一人一人出さないといけない縛りでも設けてるかのように出し過ぎててキャラクターに愛着を持てない。
可愛いなら許されるでしょって言われても設定が重いやつ、世界観が重い感じのなのでそんなわけねぇだろ感が強い。
あと料理の必要性が作中でも言ってるけどいらない。そんなわけ無いだろって世界観設定で通してるのに料理しないといけない理由がありえなくて矛盾しかなく、かつその料理も大したものでない、メインとおやつしかなくしかも1食1品のみ、つくるのもただの簡単飯で地味、幸せご飯とか言ってる割にご飯が適当でいいの?駄目だろ普通に。
なんか適当な話でツッコミするとこしかないけどいいんだこれでって感じで…うんこういうのを見ると駄目なものが増えたなぁと思う。

ケモ耳少女の幸せごはん

レビュー(2)件

完結・全2巻

1.0

3巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

一応よくある転移なろうで片付けられる。
主人公よりも異世界人の都合が良過ぎるのはあんまし見たことないって位ですかね。
主人公は料理人としてはスペック高めで転移しても会話できたり見知った食材だったりと特に不自由無い位の感じで
傭兵団がスラムギャング上がりでたまたま全員が何らかの技能がって普通に騎士団試験とかいってたほうがよかったんじゃって感じで国が欲する人材ばかり。
んで料理が出来ないのはともかく料理を知らない的なのがなぁ…こういう作品における異世界料理の基準が無いから単に洋食振る舞ってるけどそれくらい知っててよって感じでうーん…
そんでもって主人公も無駄に敬語というか語り口調というんですか、喋り方が文章っぽくて人間味が無いのもよくない。異世界人もちょっと説明口調だからこれは元の作者の癖なんでしょうね。結構な巻数の原作小説があるっぽいので期待出来ない所。
そんで1話をわざわざ別視点で2回やるのもなぁ…
話のテンポ悪すぎて話進まな過ぎてネームがへったくそ。引き延ばそう引き延ばそうって原作ストックもそんなに中身無いの?
お話としても普通なのに元々の作りが悪いところ多すぎで評価できる所が見当たらない稀有な作品。

追記:2巻、3巻と順調に巻数が続いてる故にまぁ買われてるんだろうと思うが、巻が進んでも話が進展してるのに中身がちっとも伴った進み方をしてないので何してんだかよくわかんなくなってくる。
やってる事もキャラクター親密度アップのイベントと対象キャラの裏話しかしてないので時間経過してんのに全然仲良くなってねぇんだこいつらって感じでバグる。
そんでもっていつまで経ってもここ何処的な世界観もわかんねぇし裏話では未来ではこうなるしか話さねぇから今がわかんなきゃ意味無いだろって感じでなーんもわかんない。
んでキャラも魅力的でも無いし料理も対したもの作らないから説得力もない。二人の中をよくするための料理です湯豆腐って言われても、普通に鍋でいいじゃんってなるから作画コスト減らしたいだけにしか見えないし、仮に原作通りだとしたらセンス無いしでよくわかんねってなる。
1巻の地点では原作それなりにあるし一応面白くなりそうな気配はあるから期待してたのにもう作画のやる気が無くなったようなのでここら辺で読むのを終えようと思います。合掌

1巻無料

傭兵団の料理番

レビュー(1)件

既刊3巻

2.3

2巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

単行本を買ったわけでなくジャン➕で全話読んだので単行本オリジナル書き下ろしとかあるのならそこを評価出来ない事をあらかじめ言っておきます

元は小説で出ていた同作だと記憶しているが、まぁ、うん面白い?とは思うよ
舞台的にも戦争終えて平和な頃みたいな話だしBORUTOの前辺りの時間軸になるとは思うんだけど、元が元故偉い人の旅行の護衛していく先々でトラブル起きて解決してって感じで
一応主人公の出生や今の時代背景の諸々とか、出てくる登場人物も原作で活躍していたキャラ出てて色々と関係性もあるんだろうとは思うけど、正直NARUTO系でこういうのって読みたい部類だけどなんか中途半端な感じで
別にそんな事しなくてもよくない?みたいなエピソードが多かったりである意味平和ボケなぬるーい話ばっかりで
まぁ最後因縁ある相手と対峙してって流れはよかったと思う
まーこの話の見どころはそんな主人公の成長の話ではあるけどそこが見所じゃなくて、カカシとガイが仲良く温泉旅してるのを見れるってのが1番の見所だからカカシとガイをセットで推してる人が読むのが1番いいんじゃない
知らんけど

NARUTO―ナルト―木ノ葉新伝

レビュー(43)件

完結・全2巻

4.0

82巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

復活連載から追っかけてついに再アニメ化も決まったキン肉マン
あの最終話から二世を経ての再始動故に二世の時の色々を上手く生かし読みやすく、はちゃめちゃなゆでたまご節も残しているキン肉マンが好きな人が読みたかったキン肉マンを読める
過去の敵役が新たな力を身につけて登場し波乱を巻き起こしたり、人気のないようなキャラやネタキャラを輝かせたりと過去の設定を再確認して今まで出してきたいろんなキャラクターをもう一度輝かせようという取り組みも見えるし、過去のキン肉マンを知らない読者も(おそらく)問題なく面白く読める形に作られている
そもそもな話キン肉マンはとんでも設定をいきなりぶち込み、昨今のそんな事現実じゃあり得ない嘘科学、嘘歴史を平気でやる昔のノリのジャンプ作品なのでリアリティとかを求めるのではなくファンタジー、エンターテイメントを重視してるまさにプロレスなので個人的にはこういう往年のとんでもが好きな私には些細なことなど面白ければどーでもいいという考え故今のキン肉マンはとても面白い
んだけども、やはり現行シリーズは少し魅力的なキャラ、技、設定ではない感じでダルみとまでは言わないが何とも微妙な出来
前行のシリーズがとてもよかったのも相まって相対的に見てしまう感があるが、それでも今のキン肉マンが面白いと断言する事は出来るのでキン肉マンを知らない人も昔読んでた人も皆読んで応援してほしい

キン肉マン

レビュー(129)件

既刊90巻

4.5

6巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

時代要素、恋愛、許嫁としての心情
今の時代ではありえない公認の歳の差恋愛だがこれは漫画というより当時はあり得たであろうという点を理解しないといけない。
キャラクター設定はフィクションでも時代設定はしっかりと作られており、なおかつ少女が大人の女に成長していく流れも引き込まれる要素である。
少しずつキャラクターの思いも出していき、様々な思惑も出てきてこれから何が起きてしまうのか、怖くもありそれ以上に楽しみな作品になっている。
作者の前作のような流れには、ならない、よね?なるとするなら時代的にも大正5年というのを考えると…やはり楽しみだ。

最新刊まで読んでの追記
時代背景、文治様の役職、家柄を考えるとその手の人からの意見的にありえないくらい優しいと評される文治様、いや本当にお優しすぎですねはい。
姫子さんも少しずつ淑女として婦女子としての成長もされつつ、根っこはお優しいのでそれに周りも影響されていっていい方向に向かってるんだなぁとしみじみ純愛物としての良さを感じます。
が、やっぱ文治様優しすぎだろ…部下にも言われてるし姫子さんの影響化すげぇなぁ。

煙と蜜

レビュー(76)件

既刊6巻

2.0

2巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

お見合いか許婚かはわかりませんが、大正時代のとある夫婦の話。
目が悪く、人見知り、臆病な作家の旦那さんと、若く、クール系だけどちょっと抜けてるまだ恋したことない幼妻の新婚日常物、なんですがただの初なカップル生活みたいな奴。
設定もあるのである程度はわかるが、最近は新婚物と銘打ってただの付き合いたて同棲レベルの結婚生活感の薄いものが多い気がする。
元々この手の作品は数が少ないのもあって最近増えてきたジャンルではあるが、この作品に至ってはそれ以外にもおざなりな点が多い。
旦那の目が悪く、片方は眼帯をつけて生活してるのだが、途中から作者の書き忘れが多く、あまつさえ鬼太郎のような目隠ししとけばいいんだろというデザインにしたりしなかっかたりという適当感。
作家というのも特に活かしておらず、臆病で微妙に頼りないだけみたいな印象。
嫁も何となく裏の設定があるようだが、そもそも結婚の経緯が明かされてないが最初に書いたお見合いか許婚なのはおそらく確実なのだが、恋を知らないというのが重要そうなものなのに普通のラブコメシチュぐらいしかないのでそこも生かせてない。
時代設定も大正にしたのは単に着物キャラを書きたい、その頃の洋服を書きたい程度で別に大事でもない。
全体的にガバガバでこの作品特有の良さは何一つ無いよくある設定を寄せ集めただけの作品でしかない。
一応いいところは一話一話が短く、4コマ主軸で読みやすいくらいのと、キャラデザや扉絵といった絵柄はとてもよいものである。(だからこそキャラ設定がガバガバなのが余計腹立つ)
人気をとろうとしていい設定を作ったはいいが、実際にやると難しいというのがよくわかる作品。

ト或ル夫婦ノ日乗

レビュー(1)件

完結・全3巻

3.0

2巻まで読みました

クプルムの花嫁

レビュー(21)件

既刊7巻

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