忍者と殺し屋のふたりぐらし

ほのぼのとした絵柄で一話ごとに人が殺され葉っぱに変えられていく漫画。
忍者と殺し屋は人が持つべき感情が欠落しているため読者が代わりに哀しみを負う。
気づけば狂気に支配されており笑っていられない怖さがある。

やりたい事はわかるんだけども、ギャグというよりコメディ？とにかく登場人物が決まった動きしかしないのとネタの引き出しのワンパターン感。
何とも読みにくく苛つくテンポ感、コメディと称したがネタが寒いのがまたコマを読み進めるのを苛つかせる…
巻末に爪痕を残したいと作者が語っていたとおり爪痕は残してはいる。悪い意味ではあるが…
絵柄と話のギャップもまぁタイトルで落ちてるからそんな感じの話よねと思ったら輪をかけてその要素以上に不快感を味わう作品だった。

ホラーマンガだ…
ナイスデザインの美少女忍者の命が淡々と奪われていく。死体も残さない恐ろしいまでの尊厳破壊。
8話で行われる不可逆な所業には思わず声が出た。
描き下ろし、カバー下も抜かりない。怖い、怖いぞハンバーガー。