好きなまんが殿堂入り
西暦2020年、犯罪急増都市・東京。ケンカが強くて正義感あふれる司は、ヤクザ同士の抗争で警官だった両親を亡くし、よりによってヤクザの組長・白神竜二の家に転がり込んだ。近未来天然色BOYS(?)アクション!
2020年の東京が舞台。 東京は大犯罪都市となっており、極道が街を牛耳り、殺人や婦女暴行が多発していた。 主人公の紅月司ら兄弟は、両親がヤクザの抗争に巻き込まれて亡くなっており、借金だらけの貧乏な生活をしていた。 そんな中、ひょんなことから司は、同級生で関東一の勢力を持つヤクザの親方である白神竜二のボディガードをすることになる、という話。 ストーリーのベースがヤクザの抗争のため銃撃戦や格闘が多く、少女漫画レーベルには珍しく組員などが大量に殺戮されているシーンも描かれています。 筆者によっては、読者の女の子に深いトラウマを植え付けるシーンにもなるのでしょうけど、本作のヒロインは死体の山のそばでラブコメを展開できるほど肝が座っているので、大してショッキングな光景にはなっていないので、子供が読んでも安心の内容となっています。 最近の少女漫画は序盤で思いが伝わっていて、中頃からはサブキャラクターの話や学校行事の話にシフトすることも多いのですが、本作は最初から最後まで一続きになっており、最後まで楽しく読むことができました。 序盤は文字が多くすごく読みづらいのですが、3巻くらいから面白くなってきます。 また、終盤はキャラも増えて話の筋を見失うこともあり、似たようなルックスのキャラも多くわけが分からなくなりそうになりました。 キャラに関しては、主人公たちが中学生にしては老けすぎているのも気になりましたが、顔が極端に小さく描かれているのが特徴的で、まるで恐竜のような頭身で不安になるシーンが度々あります。 絵柄にマッチしているので、気にしなければ気にならない程度なので、気にしないのが吉ですが、時々ふと、頭身を数えてしまう。。
by うにたべたい (528)<div class="aplus"><table width="600"> <tr> <td colspan="2"> <b>編集担当の推薦コメント</b> </td> </tr> <tr> <td><p> とにかく読みやすいストーリーとはっとするようなセリフ回し、キャラクターの気持ちをのびやかに伝える絵柄と温もり溢れる読後感。そのどれもが鮮烈で、この人の漫画をもっと読みたい!というワクワク感を真に兼ね備えた新鋭「田中相」。どうぞご期待ください!</p> </td> </tr> </table> <br/> <table width="600"> <tr> <td colspan="2"> <b>編集担当の一押しシーン</b> </td> </tr> <tr> <td align="center" valign="top"> <a target="_new" href="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/G/09/detail/review/chijou-w600.gif"> <img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/G/09/detail/review/chijou-h185._V158969641_.gif"> <br/> <a target="_new" href="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/G/09/detail/review/chijou-w600.gif"> 画像を拡大 </td> <td valign="top"> <p>コミティアに初参加されていた田中さんの合同誌。表紙に惹かれて購入し、「5月の庭」のこのシーンにぶつかった瞬間、恋に落ちました。人、植物、昆虫に、田中さんのキラッキラの好奇心がむき出しに宿っています。 </p> </td> </tr> </table> </tr> </table>
エイリアンの胚を子宮に組み込み、特有の空間移動能力を駆使し敵国と戦争を続ける"妊婦"たちの超ハードSF戦記。 特殊すぎる世界観と人を選ぶ絵柄、全5巻のうち1・2巻はそれに慣れるのに費やすかもしれません。 "妊婦兵士"たちが戦うSFもの、これこそ女性作家だからこそ描けた物語でしょう。男では絶対絶対こんな世界構築できない。 子宮に得体の知れない生き物の赤子を組み込み"妊娠"させられ、強制的に戦場へ駆り出される。 現実世界でも座標空間世界でも戦い続けるWOMBS(妊婦兵士・転送兵)たちの肉体的精神的負荷はいかほどか。 主人公のマナをはじめ、上官軍曹やチームの仲間たちの戦いぶりや苦悩、そしてなにより、本来なら気持ち悪くて拒絶するはずの「エイリアン」に読み手も感情が揺さぶられます。 読み進めると、人外の生命体なのになぜ気持ち悪くないのか、その言うところがわかると思います。 圧倒的SFでした。
by せーふぁ (1046)