夏休みに8人でのキャンプへ誘われたミロは、その場所が昔大量殺人事件が起きた場所だと聞いて不安を覚えていた。別荘へ到着し、道中で仲良くなったドリルと湖畔を歩いていると、ナゾの老婆が現れこう告げられた、「命が惜しくば去れ…」と――。その後待ち受ける、植木鉢に詰め込まれたバラバラ死体、現れた異形の化け物に殺され傷つけられるメンバー、町で何度も繰り返される大量虐殺、生き延びてきたトピ族の予言、明けない夜と「験しの月」、そして「絶滅石」の魔力……。人類のプリミティブな欲望、畏怖、情動がもたらす惨禍に抗い、化け物に立ち向かうミロたちの運命は――!? 息もつかせぬ怒涛の展開と衝撃の結末があなたを襲う。本編他に絶滅石プロトタイプ3話も収録! 200ページ超の大幅加筆修正による圧倒的クオリティー!
人の心の奥底にある黒き情念に呼応して、彼女はやってくる! 黒井ミサ、呪いの言葉と共に去っていく彼女の後に残るのは、絶望と凶気…。
刑務所の中って一体どうなっているのだろう。 <br> 独房の構造は、クサい飯とは、実際どんなものなのか。トイレはどうしているのか。看守は? 囚人同士の関係は? <p> 現役漫画家である著者が、記憶をたよりに細密な絵で描く『刑務所の中』は、そんな単なるヤジ馬的好奇心を満たしてくれるばかりではなく、狭い閉ざされた空間でヒトはいったい何を思い、どんなことに楽しみを見出して過ごそうとするものなのか(「マーガリンつきのパン食」のエピソードは必見)、しみじみと教えてくれる秀作である。 <p> 巻頭にはマンガ評論家の阿部幸弘らとの対談を収録。著者が3年の懲役を受けるに至った経緯が、自戒の念を込めて語られている。あとがきでは呉智英が著者の才能が潰れることがないようにと念じながら獄中の著者と手紙のやり取りをしていたエピソードを披露している。 <p> 獄中の著者が「一日が過ぎるのがものすごく早い」と独白しているが、四六時中監視されながら複数の人間が閉じ込められている「緊迫」と、生活のすべてが看守の号令のもと受身に過ぎていく「弛緩」に、読んでいるほうもあっという間に引きずりこまれて、しばらく抜け出せなくなるのでご用心あれ。(福山紫乃)
「惑星開発が、私の仕事!?」西暦2220年、各国は地球ではなく、宇宙に領土拡大の手を広げていた――。動物を愛する新社会人、朝野みどりが配属されたのは、惑星開発省生物管理局。地球から160光年離れた惑星「瑞穂」で未知なる動物の調査に乗り出す彼女だが、現実は理想とかけ離れていて…!?毎回ワクワクなテラフォーミングお役所コメディ!
まず初めに、このなかなかセンセーショナルがタイトルが目に入ったと思いますが、これは作品の内容をよく現しています。 映画マトリックスの宿敵エージェント・スミスがモーフィアスに言った言葉があります。 「 ウイルスだよ。人間とは病原体なのだ。この惑星にとっての癌だよ。君たちは疫病で我々は治療者とでも言おうか。」 これはもののけ姫・ナウシカ・アバターにも通ずるかなり的を得た人間が抱える罪深き普遍的テーマです。 我々現代人は経済というシステムに組み込まれ無意識に加担し、自然や先住民の繊細な循環型社会から来る恵みを無遠慮又は無知に貰い、その循環を壊してしまう恐ろしいパワーを持ち、それを悪い方に行使してしまいがちです。 そのような目を背けがちな現代的テーマを、既に移住可能な惑星を複数見つけているほど進んだ未来を舞台に描かれたSF世界です。
by シン (1409)お嬢と従者、ドタバタ逃避行ラブコメ「なんで悪役!? 絶対に死にたくない!」転生したら、大好きな小説の【悪役令嬢・ヴィアラ】だった私。早急にヒロインを説得して死刑END回避しなきゃと思っていたら、ヒロインは学園に入学すらしていなかった。このままじゃ、女好きで傍若無人な婚約者【王子】との結婚へ一直線!?そんなのイヤーーーッ!!!こうなったら、自力で婚約破棄よ!そんな時、いつもそばで守ってくれる【従者・シド】が「俺が何とかします」って、それは忠義?それとも愛?シドと一緒に、ここじゃないどこかで、絶対幸せになってやる!お嬢×従者の、禁断の?ドタバタ?逃避行ラブコメディーが今はじまる!
その雑誌には人々の“秘密”が載っている。新入社員の葉山が配属されたのは週刊スキャンダル編集部。芸能人の不倫から犯罪の裏側までを過激に掲載し、一部からは「マスゴミ」とも蔑まれている写真週刊誌だ。配属早々、女性カメラマンとコンビを組まされることになった葉山は、訳もわからないままに六本木へと向かう。そこで待っていたのはスクープの反響をおかずに自慰を行うとんでもない秘密ジャンキーであった……。その雑誌には“秘密”が載っている。芸能人の不倫から犯罪の裏側まで、スキャンダラスな情報を過激に載せるマスゴミ的週刊誌「スキャンダル」。右も左もわからない新入社員の葉山ユウは、美しい容姿のエースカメラマン・黒羽根サユリとコンビを組むことに。しかし彼女は、スクープのためならなんでもする究極の“秘密ジャンキー”だった。「葉山、人の秘密を知るのは楽しいぞぉ」 背徳の週刊誌エンタテインメント、ここに開幕!
泣ける 法獣医学ミステリー高校生の当麻健匠は、とある事件をきっかけに『法獣医学』を知る。同級生で獣医を目指す茨戸爽介と友となり、動物たちの感情を想像していく。これは、動物たちの魂を紡ぐ物語だ。そこに確かに存在した、魂の“重さ”――迫真の法獣医学ミステリー、開幕。