藤本タツキ

素晴らしき爆発オチ！！！！

映画のようなコマ割りで、どこまでが映画でどこまでが漫画の内容なのか曖昧なラインになっていた。
全てが映画なのかもしれないと思いを巡らせた。
綺麗なものだけをかき集めた映画と、汚い部分も晒した漫画（リアル）の差があればあるほど、主人公がどれだけ優しく映画にした人間を愛していたのかがわかった気がした。

漫画を1回読んだとき、2回読んだとき、3回読んだとき、悔しさは消えなかった。悔しかった。
藤本たつきの漫画に高い評価がつくことはわかる。私だって高い評価をつけた。
それでも一度は私も考えた、考えついたはずのものをこの人は本にして、理解できる形にしていた。
理由なんていくらでもつけられるけど、読んだ後の悔しい気持ちが本当に苦しかった。

劣等感をむき出しにさせるこの漫画を、ページが歪むほど読むことになるのだろう。