若杉公徳さんの作品の書影

若杉公徳

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作品数:10

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353

4.7

10巻まで読みました

悪魔系デスメタルバンドのデトロイト・メタル・シティ(DMC)は、他の追随を許さないこの世の地獄のようなパフォーマンスと、デス声から放たれるグロテスクな音楽から、インディーズシーンで圧倒的な人気を誇っていた。
そのバンドでカリスマ的人気を誇るギター兼ボーカルの「ヨハネクラウザーⅡ世」は、実はポップでオシャレな音楽がやりたくて大分県の犬飼から上京してきた、ただのゴボウ男・根岸崇一だった。
なぜこんな事になってしまったのか、自分のやりたかった音楽とは真逆のバンドで下品なオーディエンスに囲まれ、うんざりとした日々を送りながらも、根岸は汚らしくドス黒い才能を開花させ、DMCは地位を高めていく。

ページのどこをめくってもレ○プやファ○クといった言葉が金太郎飴のように登場するかなり下品で過激な漫画です。
作中に出てくるDMCの曲がまた酷く、「♪レ○プレ○プレ○プ あの娘をレ○~プ」や「♪ブチブチ込めケツにも口にも」といったとんでもないリリックが異臭のように放たれます。オシャレさのかけらもありません。
怒涛のように、絶え間ない汚物のような下ネタの連続が読み人をハイにさせる、非常にイカれた漫画だと思います。
なお、上記はすべて本作に関して言えば褒め言葉です。
個人的には下ネタと勢いだけで攻めてくるギャグ漫画、大好物です。
嫌悪感を抱く豚共は、クラウザーさんに立派な悪魔の子を授けて貰えば良いと思います。

基本的に一話完結のギャグ漫画ですが、複数話にまたがることも多いです。
ただ序盤から終盤までストーリーのフォーマットは変わりません。
登場キャラクターが増えたりしますが、話がわからなくなるようなちゃんとしたストーリーはなく、どこから読んでも問題ないと思います。
脱クラウザーを画策する根岸がポップでオシャレなギターを弾くのですが、才能が認められずにブチ切れてクラウザー化して大暴れする展開が個人的に大好きです。
ダラダラ続けて人気を落とす前に10巻で終わったのも良かったと思います。
7巻あたりからかな勢いが落ちつつありましたが、最終巻は結構燃える展開で、良い終わり方だったと思います。

デトロイト・メタル・シティ

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