僕たちにはもう見えない。彼にはそれが見えた── コミック界を震撼させた、鬼才渾身のオール描き下ろし450ページ!!
ヤクザとチンピラ、暴力警察が蔓延る街が舞台。 ある日、ネズミというヤクザと、謎の組織が現れて、子供の城というテーマパークを作り始めた。 同時に、街を変えてゆくのに邪魔なものの排除を始めた。 強盗やスリを生業としている孤児のクロとシロもまた蛇に狙われる。 雰囲気漫画だと思います。 絵は汚く、会話は突拍子がない、漫画というより著者が描いた絵の組み合わせという気がします。 つまり、キャラクターの思考がよくわからず、動いているという気がしませんでした。 また、ヤクザやチンピラ、組織、警察が出てくるのですが、各々の団体で活躍するキャラクターは一人か二人となっており、組織の規模が小さく感じました。 普通、街でヤクザに、警察に目をつけられるって、もっと大事だと思うのですが。 各組織についてもっと細かい描写があればよかったのかなと思います。ヤクザにせよ、警察にせよ、街にせよ。 説明を放り出して、作者の書きたい部分だけを切り貼りした結果のようになっています。 シロは街が変化していくことを予見するような能力を持つのですが、テーマパークができることがそれほど大変なことにも思えず、結局、具体的に何がどう問題なのか、さっぱりわかりませんでした。 ※ イオンができて商店街が廃れるとか、大企業の本社ビルが建って町工場が封鎖されるとかならともかく。。 予見できるのであれば、例えば、テーマパークの建設を妨害するようなこともできたのではと思います。 完全に人を選ぶ作品だと思います。 話の細部は気にせず、雰囲気だけで読める人にはおすすめです。
by うにたべたい (525)猫 × 松本大洋 × ルーヴル美術館 ! ルーヴル美術館の屋根裏に棲みついた猫達。人間から隠れて暮らしていたが、一匹の白猫がその掟を破り、冒険に出かける。絵画から聞こえる声に導かれて入った世界には…!?
五島(ごしま)は興行主にメキシコのボクサー・トラビスとの対戦カードを組ませる。周囲は、五島が自分と同類に見えるトラビスにベルトを引き継がせて引退するのが目的の試合だと思っていた。そして迎えたタイトルマッチ。実際、トラビスは五島と闘うことにより、ボクサーとして成長するのが目に見えてわかった。しかし、トラビスが真価を発揮した途端…!? 『ピンポン』の松本大洋が贈る、異色ボクシング漫画。セオリーを打ち破る驚異の結末が待つ完結巻!