大須賀めぐみ

メモ:202302

デスゲームに巻き込まれた人気作家の物語
ジャンルはサスペンスホラーとかなのかなぁ…

周囲の人物の物語を妄想する特技を駆使して、
ストーリーに沿うよう相手を誘導して難を逃れる
という小説家らしい展開が好きだったんですが、
不人気だったのかいつからか使われなくなりました。

中盤のライバル退場後は主に
参加者でないサイコパスと小競り合いしつつ
ゲームのルールを崩す画策に奔走する展開。
当初からの趣旨はブレブレになったものの
自己犠牲により関係者が一通り幸せに収まる結末へ誘導できました。

山も谷も物足りませんでしたが、
VANILLA FICTION （ありきたりなつまらない話）
のタイトルにはぴったりかな　と。

「鞠山が最期に助けそこねた人」とか
「ゲームを終わらせないと世界が滅ぶのでは？」とか
読めば読むほど粗が見えるので
さっくり一周だけ読みましょう(笑)

最序盤の展開は同時期に連載していた
『This man』との類似を感じました。
本作が好きな方はぜひ。

メモ:202210

『魔王 JUVENILE REMIX』のスピンオフ

本編で改変のあった箇所を引き継ぎつつ、
人気キャラの蝉を主役に
別の伊坂作品をコミカライズしたそうです

本編が主人公が殺し屋から逃げ惑う
サスペンス作品だったのに対し、
こちらは全編が殺し屋同士のアクションものです

前日譚ということで蝉のスペックが
本編を超えないよう調整されていましたが、
プロとしての責任感も未熟な時代なので
それなりに派手なアクションが楽しめました

岩西と蝉の関係について
「親子的」「BLカップル的」と議論があったものの、
いずれにせよキャラ萌え要素を強く押しすぎて
しつこさを感じた点でマイナスです

これ描くなら本編のエンディングを
もっと綺麗にまとめてほしかったなぁ…

大きな破綻があるものでは決してないので
単体作品としては無難な評価です

メモ:202209

伊坂幸太郎による複数のサスペンス小説を
MIX&コミカライズした作品

原作未読ですが、普通の学生が裏社会の組織に狙われ、
異能バトルによって状況を切り拓くという
少年漫画に非常に適した内容だったと思います

若干の尻すぼみ感はありましたが
印象的な展開やセリフが多く、
楽しく読むことができました。

特殊能力を持った兄弟と偽善の皮を被った自警団リーダーの戦い

面白かったけど
最後結局世界が滅びる問題は、、、どこへ、、