佐原ミズ

唯一自慢できたバスケを諦めた少年と、大好きだったフラメンコを諦めた少女。

そんな2人がひょんなことからお互いの靴を交換し、かつて相手が叶えたかった夢に取り組むことになる話。

自分に自信が持てない2人が、それでも「相手に情けないと思われたくない」一心で、練習や稽古に励む姿が尊かった。

じんとくる名言もたくさん散りばめられていたし、こういったボーイミーツガールものでよく存在を消されがちな家族の描写もきちんとしていて、主人公が「生きている」感じがした。
ばんざーいしてくれるおじいちゃん可愛いです。

フラメンコの楽しみ方も教えてくれる良作。

登場人物の優しさに癒されます。

最後の最後までよかった。

面白かったが、バケモノの子に似てるかなぁ。
ハッピーエンドなバケモノの子。

人とは違う。誰もが他人だしその中でも異なる人はもっと違う。違いを退けるのかもっと知りたくなるのか。
淡い高校生の物語。

うーん・・・

『マイガール』との振り幅が凄くてびっくりしました。
「箱庭の虜」
「ゆびきり姫」
「私と私」
「特別篇(「箱庭の虜」、「私と私の」アフターストーリー)」
の4本を収録しています。
いずれも通底しているのは「死」「絶望」、それに「希望」。

初っ端「箱庭の虜」からひきこまれました。
物語の起伏が絶妙で、「絶望」を十二分に味わわせてから「希望」をひとさじ。すっかりやられました。
あと引く良い読後感です。心に残る作品だと思います。

とにかく絵が好き。
二人の苦悩や紆余曲折をもっと描くのかなと思ったけど社会人時代は省略されてしまった。

4歳年上の彼女はひとり海外へ留学、そして帰国後再会を果たせると思いきや、突然の彼女の訃報。そしてある日突然「5歳の実の娘」と出会う。

コハルちゃんの表情や言葉遣い、全部が涙を誘います。というよりこういう系にとことん涙腺が弱い。
主人公の両親や亡き妻の両親、みんな台詞が響きます。ええ漫画や。全5巻、締め方も良くて素晴らしかったです。