花散ここ

お幸せそうで何よりだが、私は一体何を読まされているんだろう。

そんなことを終始考えさせられた作品。
口コミで評判が良かったから完結巻まで一気に買ってしまった。けれどこんな頭お花畑な感じを貫き通した作品は最近ほぼほぼ見ないから逆にすごい。

悪人はとことん悪人でわかりやすく描かれている。それが好きな人もいるかもしれないけれど、キャラが全員平面的で感情移入が全くできない。

加えてヒロインは大商会の娘なのにその商才を発揮しているシーンが一つもなく、やっていることといえばピンチに遭って泣くことだけ。泣いてれば勝手に家族やお相手が助けてくれる。要は実家の太さを表したいがために商会の娘という設定にしているだけ。せっかくこの設定があるのに、全くヒロインの造形に生かされていないのはほんっとうに勿体無い。

実家やお相手の陰に隠れて、ただ震えたり泣いたりしていればいいヒロインのことを、今どき誰が好きになるんだろう。純粋な疑問だ。

またお相手がヒロインを好きになったきっかけもいまいちわからない。その状態で2人の恋物語を楽しめと言われても無理がある。

感想は人それぞれではあると思うが、自分はこのヒロインを好きになる要素も、感情移入できるようなシーンも一欠片も見つけられなかった。
とにかく残念です。

うーん、分かりやすすぎる。
いや、分かった上で読めって感じ？
なのに、本人は気づかないってどういうことなんだ？と思うけど、マンガ補正かかるからね。
バカな婚約者と婚約破棄したところ、家から怒られてなんとかヨリを戻したい婚約者に付け狙われる話。で、2人の男が助けてくれる。
ありがちなストーリーで今ひとつハマらないんだけど、この手の話はまぁ何回読んでも嫌いじゃないので、継続。