作品数:10

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158

4.3

20巻まで読みました

"たいようのマキバオー"の続編。
掲載誌が『週刊プレイボーイ』からウェブサイトの『週プレNEWS』に移籍したとこに伴ってタイトルが変更されたのみです。

前作ラストでヒノデマキバオーが帝王賞を制した続きからです。
地方競馬のアイドルホースだったヒノデマキバオーは、すでにJpn1制覇を果たしており、立派な競走馬として活躍しています。
前作の直接の続編となり、改めて状況説明等は無いため、前作から続きで読む必要があります。
当然、週刊少年ジャンプ連載時代の"みどりのマキバオー"の下ネタギャグは控えめになっています。
実在のレースが登場して、競馬界の状況がリアルに描かれる大人向けの作品ですね。

なお、前作では、"みどりのマキバオー"からは山本勘助くらいしか登場していませんでした。
本作では、飯富昌虎が登場し、調教師としてストーリーに密接に絡みます。
また、現役引退したミドリマキバオーやカスケードも登場し、過去作で登場したモンゴル回のストーリーなども絡むため、本作からは、みどりのマキバオーも読んでいたほうが楽しめると思います。
また、終盤では『みどりのマキバオー』に登場した、あの伝説の馬が登場したので驚きました。
とんでもない、ですがらしい登場の仕方だったので、『みどりのマキバオー』から読んできたファンには嬉しいサプライズだと思います。

ファムファタールやダイナスティ、ムスターヴェルク、ベンダバールなどなど、強い馬が次々と現れて重いレースを駆けていく。前作同様かなり熱いレースマンガです。
私自身、競馬はそれほど詳しくないのですが、ポップな絵柄にも関わらず引き込まれました。
終盤ではドバイワールドカップか凱旋門賞もターゲットになり、ついに世界まで見据えるようになったかという思いになります。

ラストもとても良い終わり方でした。
ウェブ移籍したためかあまり話題になっていない気がしますが、ネット上の評価も高く、競馬好きならもちろん、競馬をそれほど知らない方にも入り口としておすすめできる作品です。

たいようのマキバオーW

レビュー(10)件

完結・全20巻

3.6

16巻まで読みました

週刊少年ジャンプで連載していた、"みどりのマキバオー"の続編。
掲載誌は青年男性向け雑誌の週刊プレイボーイに変更になりました。
前作では、後半から国ごとのチーム戦であるドバイワールドカップという架空のレースにシフトし、通常あり得ない障害物レースを行うなど少年漫画らしい展開でしたが、本作は一貫して実在のレースを扱っており、前作よりも競馬ファン向けの作品になっています。

主人公は前作で登場したマキバオーの半妹・マキバコの産駒である「ヒノデマキバオー」です。
彼は、中央競馬からデビューを目指して入厩するのですが、事情により高知の福留厩舎に転厩しています。
中盤までは高知県を中心とした地方競馬での活躍を描いており、地方競馬の事情やシステムの解説が挟まりながら進行していきます。
中盤以降は全国のレースに出場し、その実力を確かなものにしていく展開です。

ミドリノマキバオーと比較すると下ネタギャグは控えめになっています。
前作同様、馬や動物たちは人間と会話することができる設定ですが、故障馬の処分や種牡馬になるなどの展開はなく、前作以上に馬が人と同じような扱いになっています。
ギャグシーンはないわけではないですが、内容はレースや特訓がメインで、競馬ファンのために描かれているような部分を感じました。
競馬を知らなくても楽しめはしますが、地方でも中央でも、馬券を握りしてめてお馬さんを応援した経験がある方が楽しめると思います。

ヒノデマキバオーの見た目はミドリノマキバオーと同じで、違いは前髪のみです。
ミドリマキバオーは馬にしては小さすぎるため、騎手に苦労をしていましたが、ヒノデマキバオーも同様で、乗りこなせるのは作中の「福留隼人」のみとなっています。
前作の菅助同様、隼人もまた、もう一人の主役として、マキバオーとともに各レースに挑戦してゆきます。
なお、前作の山本菅助も本作に登場しますが、なぜか等身が増えており、普通の馬に騎乗し隼人のライバルとしてレースで競い合います。
逆に言えば、前作で登場したキャラで本作でも登場するのは菅助くらいなので、前作みどりのマキバオーは未読でも楽しめると思います。

前作と差異は多いですが、前作と変わらず熱い作品です
レース終盤限界状態の馬たちが一着ゴールを目指してしのぎを削るシーンは、本物のレースを間近で見ているような臨場感がありました。
なお、本作で完結をしておらず、引き続きタイトルだけ変わった『たいようのマキバオーW』に続きます。
本作ラストでは重要なレースを横並びでゴールインして、結果表示がされないまま続くため、次回作も読まないと終われないですね。

たいようのマキバオー

レビュー(23)件

完結・全16巻

3.9

16巻まで読みました

北海道にある借金まみれのみどり牧場の牧場主・飯富源次郎は、クラシックを夢見て、桜花賞優勝馬のミドリコに凱旋門賞のタマーキンの種をつける。
サラブレッドとして生まれた馬は、とても馬とはいえないような、カバのような体躯だった。
競走馬として活躍しそうもない容姿に加えてのんびりしたマイペースな性格、さらに近所でよく似たロバが脱走したことを知った源次郎は、借金のカタとしてミドリコも取られ、失意のまま肉として処分することを考える。
ミドリコに会いたい白毛の馬は、牧場を脱走すると、森の中でチュウ兵衛と名乗るネズミの親分に出会い、「うんこたれ蔵」と名付けられる。
ミドリコと再開したたれ蔵は、競走馬として立派になることを近い、やがて才能を開花させてゆく、というストーリーです。

序盤は特に小学生が喜びそうな下ネタ展開が多いです。
うんこたれ蔵(=ミドリマキバオー)もギャグマンガ的なデザインですが、内容はしっかりとした競馬マンガでした。
作者のつの丸氏がかなりディープな競馬ファンらしく、作中には実在する重賞レースが登場し、マキバオーのライバル馬も得意・不得意の設定があります。
絵は特徴的ですが、ライバルと競い合い、時には敗退してトレーニングを積み、得意技を得て勝利する、友情・努力・勝利が兼ね備えられた週刊少年ジャンプらしい作品です。
そのバトル展開が実在のレースと絡んで展開されるためリアリティーがあり、ビジュアル通りの下ネタギャグマンガと思って読むと熱い展開に驚くと思います。

主人公やライバルは馬で、馬やネズミといった動物たちは人間と会話できるという設定です。
故障した馬は処分されたり、引退後種牡馬となったりと、実際の馬と同じ扱いがされるのですが、疑問を持つような描写は無く、そのあたりは深く書かれない感じです。
競走馬たちは力の限り走り続け、騎手とともにレースで勝ち抜く内容となっています。
中盤まで、最大のライバル「カスケード」を始めとするライバルたちとのマキバオーの戦いがあり、競馬場の熱気の描写も相まって、かなり熱いです。
思わず馬券握りしめて中山でお馬さんを応援したくなります。
競走馬が主人公で、(なぜかハゲで全裸の)モブ競馬ファンの見解も度々挟まるので、週刊連載の少年マンガ雑誌で取り上げるテーマとしては結構攻めてると思いました。

中盤までは良作で、アニメ化した時はエンディングテーマの「とってもウマナミ」で小学生男子の心を鷲掴んでいました。
ただ、中盤以降、作中で行われる架空の競馬レース・ドバイワールドカップが始まって以降は微妙に感じました。
世界各国の代表する競走馬が集まって国ごとにチーム戦をするのですが、林の中のコースや、底なし沼のような砂地のコースなど、馬や騎手にとっても危険な障害物レースのようなレースが行われ、それまで読んでたマキバオーに感じてた面白さとは少し違うと思いました。

ラストは日本に戻ってきて、きれいに終わるのですが、続編「たいようのマキバオー」が出ています。
マキバオー中盤までのような、国内の実在のレース展開があれば良いなと思いながら、続編も引き続き読む予定です。

みどりのマキバオー

レビュー(75)件

完結・全16巻

3.0

20巻まで読みました

1.2だけある

たいようのマキバオーW

レビュー(10)件

完結・全20巻

3.0

16巻まで読みました

7、9〜16ない

たいようのマキバオー

レビュー(23)件

完結・全16巻

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magma

magma
2年前

5.0

16巻まで読みました

最初のシーンつらすぎ

みどりのマキバオー

レビュー(75)件

完結・全16巻

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