大暮維人さんの作品の書影

大暮維人

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687

3.1

37巻まで読みました

週刊少年マガジンで約10年の長期連載をしていた、大暮維人の代表作の一つ。
架空の足に履くモーター駆動のスケーター『エア・トレック(A・T)』を使った、バトルアクション作品です。

主人公の「南樹/イッキ」は、東中最強ケンカ無敗を誇っていたが、A・Tを履いて街を暴れまわる暴風族(ストーム・ライダー)に襲われ敗北してしまう。
彼が敗北したことで東中の株が地に落ち、イッキは石を投げられることになるのだが、そんな折、居候先の三姉妹たちからA・Tを渡される。
彼女たちは、特Aクラスの伝説のチーム"眠りの森(スリーピング・フォレスト)"のメンバーで、幼馴染の「野山野林檎/リンゴ」は、その総長だった。
A・Tの訓練の末、イッキはストーム・ライダーにリベンジを行うが、それによって街を統べるストーム・ライダーたちの争いに巻き込まれていく。

序盤は、学校や街のストーム・ライダーとA・Tバトルを行い、自分のチーム"小烏丸"を立ち上げて名を上げてゆく展開です。
ただ、中盤以降、"玉璽(レガリア)"と呼ばれる特殊なA・Tを操る8人の「王」の争いが始まり、序盤からそれとなく挟まっていたトンデモ化学による事象解説が激しくなります。
登場人物も多く、絵はキレイなのですが何が起きているのか非常に分かりづらくなるため、話についていけなくなったというのが正直なところです。
絵がマンガというよりもイラストに近く、A・Tシーンには疾走感があり、お色気シーンもたくさんあるのですが、とにかく読みづらい作品だと思います。
ストーリーそっちのけで雰囲気で楽しめるのであれば、セリフも少なく勢いがメインなため良いのかもと思いました。

A・Tのストリート系スポーツマンガかと思いきや、割りと序盤からガッツリトンデモバトルになります。
炎が出たり、幻影が出たり、時間を操ったり、空を飛んだり、ワケの分からない技の応酬になるのですが、キャラはかっこよく、台詞回しが非常におしゃれです。
設定も詳細に練られているので、疾走感のあるシーンと少ないセリフで飛ばしつつ読んでしまいがちですが、丁寧に読めば楽しめるのかなと思います。
でも、少年マガジンの読者としては、本作のお楽しみはA・Tというよりもエロシーンですね。
終盤など女性は基本全裸で、少年誌ギリギリアウトのエロシーンが度々入るので、私などはぶっちゃけそっちがエア・ギアのメインくらいに思ってます。

エア・ギア

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