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作品数:25
全552件
せーふぁ
5.0
13の自治区から成るとある王国、そして王国の治安や国民の生活を保障する機関、ACCA(アッカ)。主人公は各自治区に支部がある、ACCA本部の役職付き。物語は、主人公が視察のため13の自治区を訪れていくうちに、大きな事件に巻き込まれていく・・・というもの。お仕事日常系からミステリへと変貌させる手腕が素晴らしい。オノ・ナツメ先生は淡々とした展開の中に、静かだけど熱く滾るものを描く作風だと思います。『さらい屋五葉』同様、本作もそうでした。一見シンプルそうに見えて、計算され尽くした画風なんでしょう。目線やセリフなしのコマ、その真意が2周目を読むと気付かされる。ミステリです。少なくとも2周しなくては本当に味わいきれませんね。
ACCA 13区監察課
レビュー(98)件
完結・全6巻
pupu
3.8
渋いおじ様たちの再生のお話。もう犯罪は犯さないと誓って首都でタバコ店を始めるために行動するが、スレスレの綱渡りのような駆け引きと過去の犯罪者だったころの冷徹な一面も見えたりしてカッコいい大人の物語になっている。
BADON
レビュー(46)件
完結・全9巻
江戸時代、江戸の町で誘拐を生業にしている裏稼業の集団がいた。彼らはさらい屋五葉という。ひょんなことからさらい屋一味に馴染んでしまった主人公の冴えない武士・政は、五葉の面々との交流を通してとある真相にたどり着く。チャンバラ活劇とは縁遠い、台詞やしっとりと行間で読ませる味のある作品でした。陰影の使い方が本当に良いですね。ゆっくり味わいながら読むタイプの作品なので、登場人物の台詞が深く沁みてきます。最終盤、泣けました。
さらい屋五葉
レビュー(30)件
シン
4.3
渋くカッコイイ前科者の男達が都会に開業したタバコ店?の物語。リストランテと並ぶ好きな作品です。続きが待ち遠しい。
かわこ
4.2
日曜日に、公園でゲートボールしたくなる。こういう繋がりいいなぁ。
GBパーク
レビュー(9)件
完結・全1巻
mks
ちょっと危険な匂いのするダンディーな作風。映画のような掛け合いが渋くてかっこいい。落ち着いていて人情味があって大人な雰囲気。オノ・ナツメのおじ様は間違いないですね。訳ありの小さい女の子やお菓子屋の「強い女」も魅力的です。そしてお酒が飲みたくなるしお菓子が食べたくなる…。ケーキと飲む赤ワイン…仲間のことを思って飲むお酒…サクランボのケーキ…
ヒノデ
3.9
BADONという漫画を読んだ。こちらは、僕が大好きな作家(オノ・ナツメさん)のコミック。ACCA13区監察課と舞台が一致している本作だが、全く別の世界観の物語になっている。かつて、それぞれ罪を犯した四人の男は刑務所で出会う。そこで意気投合した彼らは、罪を償い釈放された後は首都バードンで高級煙草屋を営むことを誓う。そして、ついに刑期を満了した四人の男は同じ夢に向かって歩み始める、、、。気づけば僕は、本作の様に大人達を主人公にした物語を好むようになっていた。昔は、どんな物語を手に取っても自分より歳上の人間が主人公として活躍していた。だからこそ当たり前の様に未来に期待していた。けれど今や彼らは歳下だ。数多の主人公達の歳上となった僕の人生も悪くない。それなりに気に入ってもいる。とはいえ、これから先の未来はどうだろう?と思うこともある。そうなった時、歳上が活躍する物語は救いだ。さながらバイブルだ。もういい加減わかってきた。いつも正しく生き続けるなんて無理だ。大小は様々だが過ちは人生につきものだ。だからせめて、反省や改善を繰り返して自分なりに正しいと思う方向に歩いていける渋い大人になりたいと本作を読んで思った。
前作ACCAと繋がりのある世界。ちらほら知った顔が出てきて、ACCAファンとしては嬉しいです。前科者の男性4人と、一緒に住む少女が営む高級たばこ屋とその周囲のあれこれ。本当に、オノナツメ先生の絵は多くを語らずとも伝わってくるものがある...おじさん達の粋、ドライだけど温かな人間関係。幸せな気分になります。それぞれのキャラクターの詳細まで描いて欲しいです!楽しみにしています。
またたび
世界観好みすぎる是非刺さってほしいニーノ推し
4.0
ACCA 13区観察課という漫画を読んだ。本作の著者(オノナツメさん)は、センスに溢れたミステリアスで魅力的な世界を読者にいつも見せてくれる。漫画作品を通して、これほどまで緻密に世界を作り上げることができる人が居ることに感心してしまった。オノナツメさんが描いた世界なら、実際に存在していても不思議ではないとさえ思う。本作では、13の自治区により構成されるドーワー王国が舞台として描かれていて、主人公(ジーン)がACCAという組織の観察課の副課長として各地を飛び回っている。13区にはそれぞれの特色があり、地域性やネーミングセンスなどに多くのユーモアが感じられるので見ているだけで楽しい。架空の世界を旅しているような気分になる。けれど本作はそれだけに止まらない。ページをめくるごとに具体性を増して輪郭がハッキリしていく世界に、一つまた一つと謎が浮かび上がっていく。全6巻、最後までどんな着地をするのか想像ができなかった。魅力的なキャラクターが続々登場するのも見所。個人的に、ジーンとニーノの関係性が好き。
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