小林有吾さんの作品の書影

小林有吾

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作品数:7

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4.7

2巻まで読みました

アオアシも手がける小林有吾さんの作品。
この人の作品は「サッカー」であれ「料理」であれ
テーマへの深い知識と洞察がある。

数学を基点として料理を紐解くロジックはもちろん面白い。
ただ、それだけではなく料理の表現を「美味しさ」と「旨さ」に分類。主観と客観で再解釈し、数値で旨さを、思い出で美味しさを描く。

1巻では、
数値という客観的なデータを得意とし、
家庭環境?で身につけたノスタルジックな料理で主観的な美味しさを引き出す。
それらを武器に主人公は成長するのか?
と思われせば、2巻ですぐさま次の課題へ。

ノスタルジーを超え、相手に合わせた料理を作る。
ただその方法は1つの料理の美味しさを最大限に引き出し、元あった型に囚われないことで、世界基準で通用するレベルに引き上げるというものだ。

構成のプロットも巧みで、
かつキャラクターが狂気的である点も相まって
物語りにぐいぐいと引き込まれる。

またコンセプトについては、
才能あるものが1度は絶望しながらも、
その才能を自分の予想外の部分で活かし再起する。
この点はアオアシと同じ。

これまで触れてきた作品の中でも、
作者の嗜好性やこだわりが特に高いレベルで伝わってきた。

1巻無料

フェルマーの料理

レビュー(128)件

既刊4巻

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