白く零れ落ちる、空っぽの愛だけをくれ男娼と付き人――交わされる、声なき咆哮。妹の借金を返済するため、ゲイ向けデリヘル「Rain」の人気男娼・シロの付き人として働くことになった信虎。信虎の顔と体が好みだと言い、セクハラを繰り出してくるシロに対して一線を引いて仕事する日々だったが、ある夜、客からの暴行で傷ついたシロの姿とふいの言葉が忘れられなくなってしまい……。 欠けて凍えた心の奥底には、愛への狂おしい呻きがあった。 新鋭・ナツメカズキの新境地が待望のコミックス化!
読後萌える、というより哀しくなってる これだけレビューあるなかで細かい表現についてはいろいろあるとして。 はたして十亀はあまりにも打算的、かつ自捨的に万が自分に近づいてる事に気づけているんだろうか、と。 でも三十路のゲイで、そもそも出会いからして最悪なノンケの高校生がうまいこと横で抱かれてるなんてファンタジー、普通信じないだろうけど。 そうなると自分を断って女の子と話してる万を見るのは諦め含む覚めた哀しみになる。 もし、そんなファンタジー信じてるような人なら大混乱だけど、たぶんそういう展開になるには十亀は大人過ぎる。 そして自爆的な策略をかけておきながらいつの間にか抱かれてる事に安心感を覚えつつある万。 彼がおぼえてる感情はたんなる父親にたいする子供のように寄り掛かるものなのか、単なるミイラ取りがミイラなのか。 正直言って、この一巻にはまだお互いがお互いにとってなんなんだ。というところにもついてなく思う。 どの位時間かけてこれをどこにもっていくんだろう。 そしてそこまでちゃんと本は出るんだろうか。 いろいろ不安。【This item is excerpted from "http://www.chil-chil.net/top/". 】