あの珠玉の名作漫画『綿の国星』の著者による夏目漱石風、猫漫画エッセイ。といっても、猫の視線でヒトの日常を語るのではなく、ヒトである大島弓子の目線でグーグーという名の猫と暮らす自らの日常を淡々と描いている。 <p> 『綿の国星』では、夢と現実を自在に行き来する「チビ猫」に誘われて、読者はいつでもページを開くだけで内なるその惑星にするりとワープできた。しかし、今回は著者はもちろん読者も、そして猫も人間世界にワープなどしない。 <p> グーグーとのペットショップでの出会いから2番目の猫のビーを拾ういきさつなどが、あくまでも冷静に客観的に語られる。猫への過剰な感情移入もなければ、ファンタジックなデフォルメも皆目ない。その意味では物足りなさを感じる大島弓子ファンも少なくないかもしれない。しかし、新しい猫たちとの距離を平静に保つことで、かけがえのない「サバ」(大人になった「チビ猫」)の死による喪失感を癒している著者の心情を痛いほど感じることができる。(土肥 菜)
この作品は今まで読んだ一巻完結BLで1番泣いて、心に残る作品だったかもしれません😭🙏カドカワ還元で購入したもので、"純情ロマンチカ"、"世界一初恋"で名高い中村春菊先生のお話です。一巻完結にも関わらず短編3話全てがアニメ化されていてYouTubeに fullであげられています😵(公式のものでOVA?というやつです)。 . . 正直、無料で観れる代物ではないクォリティの作品を誰でも無課金で観れるYouTubeにあげられてることに疑問をもつのですが、この作品をきっかけに春菊先生に出会えた人がいたらいいよな。と思うようにしました😒 . . 江戸・明治時代のお話でハイブリッドチャイルドという謂わゆるクローンのような人間の形をした人工知能とその主人の物語です。春菊先生特有のオムニバスストーリーで描かれており、どんどん読み進めるに従って点と点が線になった感動と、儚く切ない、でも前向きになれるような作品。一巻完結の短編なだけに、起承転結がシンプルで無駄がなく、でも、春菊先生らしいコメディさと感動的な魅せ場に【この人は天才だ!】と唸らずにはいられない😭 . . 好きすぎて、教えたくないって人も一定数いるんじゃないかと思えるクォリティです😖 間違いなく自分の今年読んで良かったBLランキングTOP10に入る内容でした🥺
by やび (13)