主役は、都会からやってきたひねた転校生と、田舎の純朴な坊主頭くんです。
この二人の関係性が、日常が、会話が、もうもういちいち可愛いんですよ。
坊主頭くんのひまわりみたいな陰りのない明るさに、ひねた転校生くんが癒されていく。坊主頭くんは途中からラブ全開なんだけど、友達としての距離はきちんと守るんだよね。
衝撃的な事件やら特別な臭いセリフなんかじゃなくて、「なんでもない日常」が転校生くんを変えていくのが良かったです。
ありがちと言えばありがちなお話かもですが、こういうお話って逆に説得力をもって描くのはすごく難しいんじゃないかなと思います。
ありがちと言えば記憶喪失ネタもそうですね。ぶっちゃけ記憶喪失ネタは食傷してて、それを使われるだけで評価を下げたくなるほど好かんのですが、この作品ではストーリー上の必然を感じたし、むしろ感動が増しました。
嫌いなのは記憶喪失ネタそのものじゃなく、それを安易に使われることなんだなと。結局は作品次第なんだなァと、改めて思いました。(http://www.chil-chil.net から引用)