新宿スワン

和久井健

3.81

16105

発刊:2005.09.06 〜

完結・全38巻

『新宿スワン(1)』巻の書影
『新宿スワン(2)』巻の書影
『新宿スワン(3)』巻の書影
『新宿スワン(4)』巻の書影
『新宿スワン(5)』巻の書影
『新宿スワン(6)』巻の書影
『新宿スワン(7)』巻の書影
『新宿スワン(8)』巻の書影
『新宿スワン(9)』巻の書影
『新宿スワン(10)』巻の書影
『新宿スワン(11)』巻の書影
『新宿スワン(12)』巻の書影
『新宿スワン(13)』巻の書影
『新宿スワン(14)』巻の書影
『新宿スワン(15)』巻の書影
『新宿スワン(16)』巻の書影
『新宿スワン(17)』巻の書影
『新宿スワン(18)』巻の書影
『新宿スワン(19)』巻の書影
『新宿スワン(20)』巻の書影
『新宿スワン(21)』巻の書影
『新宿スワン(22)』巻の書影
『新宿スワン(23)』巻の書影
『新宿スワン(24)』巻の書影
『新宿スワン(25)』巻の書影
『新宿スワン(26)』巻の書影
『新宿スワン(27)』巻の書影
『新宿スワン(28)』巻の書影
『新宿スワン(29)』巻の書影
『新宿スワン(30)』巻の書影
『新宿スワン(31)』巻の書影
『新宿スワン(32)』巻の書影
『新宿スワン(33)』巻の書影
『新宿スワン(34)』巻の書影
『新宿スワン(35)』巻の書影
『新宿スワン(36)』巻の書影
『新宿スワン(37)』巻の書影
『新宿スワン(38)』巻の書影
mozzarellaさん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.81

426件の評価

4.3

38巻まで読みました

後に"東京卍リベンジャーズ"を描く和久井健のアウトローマンガ。
2000年頃の新宿歌舞伎町を主な舞台として活動するスカウトマンを題材にした作品です。

長身で天然パーマ、ケンカがめっぽう強い男「白鳥龍彦」が主人公です。
彼はパチンコで所持金をほとんど失ってしまい、落胆していたところスカウト会社『バースト』幹部社員の「真虎」に誘われ、スカウトマンとして活動を始めます。
作者の和久井健氏は元・スカウトマンだったらしく、その体験談を交えた内容になっているとのことです。
そのため、スカウトマンというお仕事の内容、給与システム、スカウトのテクニック等の説明はリアリティがあり、全く知らないスカウトの世界のことを興味深く知ることができました。

ただ、スカウトについての説明を描いているのは序盤のみで、以降はバーストと他のスカウト会社との縄張り争いや、ホスト界やヤクザの抗争などの話にシフトします。
実際のスカウト会社でも同じかは不明ですが、本作中のスカウト会社は基本的にけつもちとしてヤクザがついていて、スカウト会社間のいざこざなどのトラブルではヤクザが出てきます。
スカウトの対象地域を広げるため、他会社の縄張りで火種を作り、仁義を通させて上がりを増やす方法は、スカウトという業界らしいと思いました。
他にも、借金まみれでホストに狂う女性をヤクザに流したり、ヤクの売買を行ったりと、歌舞伎町を舞台とした裏社会が描かれていて、人身売買や強姦、殺人描写もある、やや過激な作品です。

そんな世界の出来事なのですが、主人公のタツヒコはスケベで単純バカな男なので安心して読めました。
本作は、いちスカウトマンだったタツヒコが、やがて歌舞伎町で巨大な存在になる、成り上がりストーリーとも言えると思います。
一方で、登場人物や登場組織が多く、組織の上下関係や歴史、登場人物同士も古い付き合いだったり裏切ったり裏切られたりした上、髪型や組織も変わったりするので、途中で誰が誰やら追えなくなりました。
さらに男キャラは特徴的なのですが、女性キャラは登場も少なく個性も希薄なので、結構見分けがつかないのが難点です。

それを踏まえても、各ストーリーともスッキリした落ちがついておもしろい作品でした。
ちなみに本作の内容は現実とも微妙にリンクしていて、2004年より開始された"歌舞伎町浄化作戦"により、スカウトが規制された出来事がとりあげられています。
私も記憶があるのですが、2010年代初頭頃に、歌舞伎町でよく声をかけてきたビデオ販売のお兄ちゃんが、いつの間にかいなくなっていて、その裏ではこういうドラマがあったのかなあと思いました。
正直、うっとおしいと思わなくもなかったですが、いないといないで歌舞伎町の活気が失せた感じがして、少し寂しい気持ちにもなりますね。

この漫画を読んだ他のユーザー

新宿スワンの漫画の詳細情報

新宿スワンを読んだ人におすすめ

Loading ...
Loading ...