仮面ライダーSPIRITS

村枝賢一石ノ森章太郎

3.36

794

発刊:2001.04.20 〜

完結・全16巻

『仮面ライダーSPIRITS(1)』巻の書影
『仮面ライダーSPIRITS(2)』巻の書影
『仮面ライダーSPIRITS(3)』巻の書影
『仮面ライダーSPIRITS(4)』巻の書影
『仮面ライダーSPIRITS(5)』巻の書影
『仮面ライダーSPIRITS(6)』巻の書影
『仮面ライダーSPIRITS(7)』巻の書影
『仮面ライダーSPIRITS(8)』巻の書影
『仮面ライダーSPIRITS(9)』巻の書影
『仮面ライダーSPIRITS(10)』巻の書影
『仮面ライダーSPIRITS(11)』巻の書影
『仮面ライダーSPIRITS(12)』巻の書影
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『仮面ライダーSPIRITS(14)』巻の書影
『仮面ライダーSPIRITS(15)』巻の書影
『仮面ライダーSPIRITS(16)』巻の書影
うにたべたいさんが読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.36

9件の評価

4.2

16巻まで読みました

雑誌連載を主軸にストーリー展開された仮面ライダーZXを中心に据えた漫画作品。
ストーリーは基本的に雑誌と数少ない特撮番組の流れを意識した展開がされていますが、オリジナル色が強いので、ZXのコミカライズではなく別作品として捉えたほうがよいかと思います。
3巻までを第1部、4巻から8巻が2部、9巻からラストが3部という構成となっています。
また、連載中に掲載誌が休刊となった都合上、本作で完結されておらず、続刊がタイトルと掲載誌が変更になって「新 仮面ライダーSPIRITS」として連載されています。
「新 仮面ライダーSPIRITS」も追いかけていますが、現時点で完結していないので、ひとまず「仮面ライダーSPIRITS」までのレビューとして書きます。

第1部では世界各地に散らばったライダー達のその後と、新しい戦いの序曲が描かれています。
正体不明の怪人が引き起こす事件に対峙し、徐々に新たな敵組織「BADAN」の輪郭が浮かぶ上がってくる内容となっていて、仮面ライダーZX・村雨良の物語は2章から始まります。
精神体となった姉の助けでBADANから抜け出し、改造された体で失われた記憶を求める良は、他のライダーの助けもあってその運命と己の体を受け入れ、やがてライダーとして戦う決意をする。
その一方でBADANは、過去の組織と怪人たちを復活させて、日本中に進撃を開始する、ZXと9人ライダーの戦いの火蓋が切って落とされるところから3部開始、以降は「新 仮面ライダーSPIRITS」まで続いています。

10号ライダーまでのライダーによる物語となっています。
石ノ森章太郎氏の漫画版ではなく、特撮ヒーローの仮面ライダーがモデルで、時系列としてはスーパー1からの続編作品です。
仮面ライダーガイアも登場しません。
ただ、作者の仮面ライダーに関する知見は凄まじく、各ライダーの中の人のかき分けはもちろんのこと、立花藤兵衛、谷源太郎、FBIの滝和也、V3に登場した佐久間、水城 涼子・霧子、マサヒコやモグラ獣人、がんがんじい、チョロ、ハルミ、少年ライダー隊などなど、漫画とはいえ当時のキャラが当時のまま活躍する姿をみるのは非常に嬉しいです。
作者のライダーに対する深い愛情を感じました。
私自身、昭和ライダーを見たのはもう何年も前のことですが、当時の記憶が蘇ってきて、仮面ライダーが好きな少年だった自分を思い起こさせる作品だと思いました。
昭和ライダーを知らなくても楽しめるとは思いますが、やっぱり昭和ライダーを一巡でいいので見た上で本作を読むことをおすすめします。

ただ、本作は途中までだからいうところもあるのですが、ストーリーが緩慢な印象を持ちました。
過去組織の怪人、幹部が復活し、再びライダーと相見えるのですが、ライダーサイドに比べると怪人側のキャラクターの掘り下げは薄く、怪人も見るとノスタルジーを感じるのですが、再生した怪人とライダーがまた戦うだけという感じがしました。
とはいえ完結作品ではないので、今後の展開を刮目して待ちたいと思います。

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