カーストヘヴン

緒川千世

3.42

1884

発刊:2015.06.10 〜

完結・全8巻

『カーストヘヴン(1)』巻の書影
『カーストヘヴン(2)』巻の書影
『カーストヘヴン(3)』巻の書影
『カーストヘヴン(4)』巻の書影
『カーストヘヴン(5)』巻の書影
『カーストヘヴン(6)』巻の書影
『カーストヘヴン(7)』巻の書影
『カーストヘヴン(8)』巻の書影
やびさんが読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.42

18件の評価

4.5

8巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

カーストヘヴン8巻にて完結〜!
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この漫画大好きで、自分の今年上半期好きな漫画でNO1だったりします୨♡୧
好きな漫画が終わってしまうのはいつだって悲しい😭緒川先生が『ハッピーエンドです』と前々から公言していた通り大大ハッピーエンドでした✌️今までのしんどい時間をチャラにしてくれるような8巻表紙の刈梓🥲ずっとずっとこの2人が見たかったんだよ〜!!。°(っ°´o`°c)°。

こっからは真面目に書きます✍️
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この作品のお話にはその人を取り巻くレッテルや自分自身にかせた役割があったりする。そのカーストの中で自分の立ち位置に沿った生き方をして、周りに合わせて誰かの揚げ足を取ったり、自分より下の人間を哀れむ事で自己の欲求を満たしているのかもしれない。
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でもそれが本当に自分の幸せなのか?誰かの上に立つ事で欲求を満たしているはずなのに本当の意味で心が満たされないのはどうしてなのだろう?
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1年生の頃キングとしてクラスを制していた梓。でもキングでいるにも関わらず梓はいつも毎日がつまらなかった。そんな梓が2年生で再度行われるカーストゲームでパシリに使っていた刈野に騙されてイジメの標的(ターゲット)にされる。刈野と梓は立場が逆転し、ターゲットになりプライドも尊厳も全てズタズタになった梓。それでも、梓に優しくしてくれるあつむや、なんだかんだ梓を守ってくれる刈野に少しずつ梓の心は満たされ、梓の人生に初めて色がついたように思いました。
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梓にとって、本当にほしかったものは見返りのない愛情だったのかなあ。キングだった時代は周りの嘘にまみれたお世辞に飽き飽きしていた梓だからこそ、ターゲットになっても優しくしてくれる事に意味を感じたのかなと感じました。🧐💭
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2年生の文化祭の時、梓は刈野と屋上に行きロケットが飛ぶか飛ばないかで賭けます。そして、「飛ぶ」に賭けた梓が賭けに勝ち、梓が喜ぶと刈野は優しい表情で梓を見つめます。その時に梓は『もっと簡単な事なのかもしれない』そう思います。(5巻あたり)
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本当そうだと自分は思う!

カースト的立ち位置や承認欲求、自己の保身、全ては0か100で語る事はできないけど、多分、本当の意味で心を満たすという事は保身とか立ち位置とかじゃなくもっともっと、シンプルであることなんじゃないかなと思いました。
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梓は決して刈野のような裕福で権威ある家庭でもないし、弱さをみせてはいけないと強く念じて生きてきたからこそ、身分の違いすぎる刈野と自分が、ありのままでいる事などできないと思っている。でも、

『ありのままの俺でお前に触れていたいから』
最終巻の刈野のコトバから梓は一歩前に踏み出します。

『俺は可哀想じゃない、俺の人生は不幸じゃない、ずっと探していた。この人生を肯定するたったひとつのものを』

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これがこの作品のテーマの答えなんじゃないかなあと思いました🥲腐女子的感覚でみてもエロとキュンが満載で万々歳だし、物語自体は社会的、道徳的テーマがしっかりあって学ぶことも多かったです📚私も修学旅行のところだいすき!
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最後も各々のカップル、総ハッピーエンドで本当よかった〜!仙崎×巽も結ばれていてホッ😌
カーストヘヴンは本誌で読んでいたのだけど、単行本は本誌で描ききれなかったラブシーンや番外編が追加されててかなり熱くなりました🥺💞久世君ドロス歌うとか萌か〜!緒川先生には本当にお疲れ様の大エールを贈りたい、7年間お疲れ様でした😭

これからもずっと大好きな作品です🎁

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