せふぁ
5.0
10巻既読。カバー下「兄と兄の嫁と暮らしています」でまずひと泣き(恒例)。今回はいつにも増して重重で胃が痛いです。そうくるかあ。そして泣けてくる。くずしろワールド全開です。女子高生の主人公は幼い頃に交通事故で両親共に亡くし、歳の離れた唯一の兄と生活してきた。その兄が結婚し、兄・兄の嫁・主人公の3人で暫く暮らしていたが、兄は物語が始まる半年前、突然亡くなってしまう。兄の嫁は、以前同様に義妹と生活することを提案するが…感情移入するほどに泣けます。本編で泣いたあとカバー下でまた泣く。物語のトーンはとにかく低い、低い、低い。明るい場面も空元気、茶番が過ぎる。でもそうでもしないとふたりは崩れてしまう。痛々しいです。とにかく妹と嫁の心理描写や感情の動きの表現が素晴らしいです。モノローグは勿論表情で語らせる手の仕草で語らせる行間で語らせる。あとsideA/sideB みたいに、その時の相手の気持ち、裏側がわかる回もあって、そんな仕掛けも良い。5巻位まではありがちな展開だけど、6巻以降が個人的に大好物。鬱要素増し増し。
兄の嫁と暮らしています。
レビュー(76)件
既刊15巻