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柊裕一
3.21
587
新刊通知
発刊:2012.04.21 〜
完結・全6巻
8件の評価
うにたべたい
4.1
帝東亜高校に通う高校一年生「二階堂紗季菜」が主人公。彼女は、同級生の「初野小春」に片思いをしているが、超がつくほどの鈍感男の小春に想いを気づいてもらえず、やきもきしながら過ごしています。幼い頃のトラウマで、エッチがしたいけど言えずにいる紗季菜は、そんな妄想をしているところ、トラックにはねられ轢死してしまう。だが、死の瞬間に流れた走馬灯で、ついに達せなかった小春とのエッチの妄想が流れることで、死の淵にも関わらず大興奮、結果、奇跡的に心臓が再鼓動する。ただし、その結果、彼女は、定期的にエロい妄想をして心臓を動かさないと再び屍に戻ってしまうビッチなゾンビ、すなわち"ゾンビッチ"になってしまった。『エッチな妄想をし続けないと生きられない』なんていう荒唐無稽な体質を打ち明けるわけにもいかず、人知れずエロい妄想をし続ける彼女の苦悩の日々を描いた作品です。基本的に一話完結型のギャグマンガで、ゲージがギリギリですぐにでもエロい妄想をしないと命が危ない紗季菜が、自己防衛機能から日常会話でもありえない聞き間違いをして、友人や店員を酷い変質者だと勘違いする展開です。聞き間違いのレベルはかなり強引で、かなり無理があります。例えば、1話では、学業のレベルを上げるため"参考書"が必要だと言った友人の言葉が、"乱交しょう"と聞こえます。真面目だと思っていた別の友人も一緒にイくと聞いてびっくり仰天。日常会話から唐突な乱交の誘いとか、とんでもないゲス野郎だと思いますが、命がかかっていては仕方ないと(乱交に)イくと答えます。だが、辿り着いたのは当然ながら書店で、自分の勘違いに気づき頭を抱えるのがフォーマットです。基本的にはこの繰り返しで、最後までノリは変わりませんでした。むしろラストに近づけば近づくほど、聞き間違いのレベルが厳しくなってゆきます。ギャグは下品でオヤジギャグ甚だしいですが、キャラはかわいくてテンポもよく、読みやすい良作だと思います。乱交だのフェ○だの危ないワードが飛び交いますが、ガチビッチになって、相手を限らず行為を致してしまうシーンは無く、バカバカしいけど楽しい作品です。ラストはご都合主義展開でハッピーエンド、かと思いきや、まさかの展開で笑いました。ライトに読める良作だと思います。
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