新感覚癒し系魔法少女ベホイミちゃん

氷川へきる

3.10

292

発刊:2007.09.18 〜

完結・全2巻

『新感覚癒し系魔法少女ベホイミちゃん(1)』巻の書影
『新感覚癒し系魔法少女ベホイミちゃん(2)』巻の書影
うにたべたいさんが読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.10

2件の評価

3.9

2巻まで読みました

氷上へきる氏のギャグマンガ・ぱにぽにに登場する「ベホイミちゃん」を主役にしたスピンオフ。
ぱにぽに連載時に並行して連載していました。
そのため、雑誌掲載時にはぱにぽに本編とリンクする部分もあったようですが、特に違和感なく楽しめました。

ベホイミちゃんが魔法少女となるまでの経緯や、本編では語られなかった魔法少女としての活動が主になっています。
都内のボロアパートに一人暮らしをする地味系女子高生ベホイミちゃんは、ある日、突然訪れた宇宙人に「魔法少女になって地球を守ってほしい」と頼まれます。
突然の宇宙人、突然の魔法少女へのお誘いに混乱するベホイミちゃんですが、魔法少女になることを承諾します。
後はいつものぱにぽにのノリで、とんでも宇宙人たちの攻撃に、ずっこけながら、落ち込みながら、時にはビシッとバシッと魔法少女をやる展開です。

ちなみにぱにぽに序盤のベホイミちゃんは常時魔法少女状態でしたが、その設定は作者が忘れたのか、本編の設定とリンクしていませんでした。
また、ベホイミちゃんといえば、過去に特殊部隊所属経験があったような行動があるなど、割りと謎多いキャラですが、そのあたりの説明もなく、メディアもぱにぽに本編同様のポジションで登場します。
ぱにぽにのキャラも一部登場するので、本編を読んでおいた方が楽しめると思いますが、あまりスピンオフであることの活用はされないので読まなくても大丈夫と思います。

ぱにぽに同様、コマ割りは散らかっていますが不思議に読みやすいです。
キャラもポップでかわいらしく、新キャラの小学生魔法少女もお気に入りです。
ただ、ラストは明確に最終回で締めくくられず、掲載がないままぱにぽにも終了し、事実上全2巻となっています。
そのため、ストーリーの縦軸であった宇宙犯罪者が根絶したような描写はなく、戦闘用人造人間の登場の予兆だけ残し、続くけど終わるような終わり方になってます。
とはいえ、グダグダなまとめは毎話のことなので違和感は無く、十分楽しめるスピンオフでした。

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