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山中ヒコ
3.64
1767
発刊:2012.07.25 〜
既刊1巻
できの悪いアンドロイドといじっぱり青年の痛切ラブロマンス。冷凍保存から目覚めて、未来。「あんまり似てなくてごめんね―――好きだよ」亡くした恋人を追って自殺したはずが250年の冷凍保存の末、未来世界で目覚めた山田寅雄(やまだとらお)。世話係として起動したアンドロイドは優しく親身になってくれるものの、亡くした恋人の“3割減”な残念ロボットで―――?いじっぱりな青年が愛を受け入れ希望を求めて歩き出す、痛切な未来ラブストーリー。描き下ろし収録。
22件の評価
pupu
3.6
壮大な時を跨いで紡がれるラブストーリー。
せーふぁ
4.0
よくある人間とアンドロイドの恋愛モノ、と言ってしまえばそれまでですが、本作には心をざわつかせる何かがあります。1巻で完結するお話ですが、主人公とともに長い時間を過ごした気分になりました。男性どうしのカップルがお話の根幹にありますが、直接的な描写はないのでBL系が苦手でも大丈夫。むしろそこで躊躇って読まないのがもったいない。死んだと思ったら250年間コールドスリープしていて、1年も経たずしてまた死んだと思ったらまた250年後に目が覚める。人間と出来損ないのアンドロイド、主要キャラはふたりだけ。「人間臭さ」ってなんでしょう。1巻で終わるお話ですが、深く考えさせられます。もはやヒト型でもなんでもない500年後のアンドロイドが一番「人間臭い」のが胸にくるものがありました。
ぐらころ
このレビューにはネタバレを含みます。
無理がなく綻びがないという万全の設定ではないにしても、ところどころでやけに感傷に引っ張られる感覚があった。とても長い年月を、自分もこの作品の中で過ごしたような気分になる。ちょっと他では味わえない感覚かもしれない。500年後のアンドロイドの姿形に関する説は妙に説得力がある。D-4qpがいとおしくて仕方がない。「がんばれよ、マルコ・ポーロ」
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