午前3時の無法地帯

ねむようこ

3.55

10245

発刊:2008.12.08 〜

完結・全3巻

『午前3時の無法地帯(1)』巻の書影
『午前3時の無法地帯(2)』巻の書影
『午前3時の無法地帯(3)』巻の書影
うにたべたいさん、他2人が読んでいます

あらすじストーリー紹介

柏木ハルコ(地平線でダンス)&、かわかみじゅんこ(パリパリ伝説)推薦! イラストレーターを夢見るももこが就職したのは超多忙なパチンコ専門のデザイン事務所。言動がヤクザ的な営業マンや夜中に脱いじゃう男のデザイナーなど、社員はかなり個性的。徹夜続きで家にも帰れず…。充満するタバコの煙のなか、女子力は下がる一方でふと思う…『あたし、なんでここにいるんだろう?』。 コミック誌『フィールヤング』連載で大人気の注目新人・ねむようこ、初の単行本!

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この漫画のレビュー

一覧
5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.55

206件の評価

3.9

3巻まで読みました

パチンコ専門のデザイン会社で働く女性が、仕事と恋愛に勤しむお仕事マンガ。
タイトルは、タイトなスケジュールで徹夜作業が日常となってしまったデザイン会社の、無法地帯と呼べる劣悪な午前3時頃を指しています。
ろくに家にも帰れず、風呂にも入れず、女子であることを諦めつつある女性会社員の苛烈な日々を描いた作品です。

主人公の「七瀬 ももこ」は、デザイン会社を卒業後、デザイン会社に入社します。
ただ、その会社はパチンコ専門で、それを知らなかったももこは、常時タバコ臭く、肌着で徘徊する男性社員がいるその職場環境に耐えきれなくなっていきます。
学生時代からの彼氏の家もビジネスホテル代わりになっていて、ジェットコースターのような日々に区切りをつけるべく退職届を認めます。
そんな折、彼氏の浮気現場を目撃しますが、冷めている自分の感情に気づきます。
仕事も覚え、徐々にやりがいを感じ始め、りっぱな社畜が一丁上がりするまでのサクセスストーリーですね。

デザイン業界は華々しいイメージがありますが、パチンコ専門に限らずデザイン会社はブラックが多いという話を聞いたことがあります。
作者のねむようこ氏がパチンコ専門のデザイン会社勤務経験があり、リアリティのある現場が描かれています。
こんな漆黒の会社に技術職が働くとは思いもよらない新人デザイナーは、夢打ち破れ去ってゆくのが常ですが、ガッツのある主人公は泥だらけになりながら会社に残り続けます。
それが正しいというわけではなく、そういう生き方を選んで輝き続けている、かっこいい女性が描かれた作品だと思いました。

そんな厳しい仕事をしながら、恋愛についても描かれていますが、恋愛部分は主人公に暴走しすぎなところを感じました。
読んでいて、行動として正しいのだけど、一方的な気がしました。
最終的に大団円とはなりますが、恋愛要素はおまけのように思います。

全3巻で一旦終了となります。
主人公をバトンタッチした続編があるようなので、そちらも読んでみたいです。

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