桜の花びらが舞う下でハッカが出会ったのは、自分と同じ制服姿の少女。どこか懐かしいのに、なぜか思い出せない…「うたかたの」ぼっちゃまが物心つく前に亡くなった母親のお墓参りへ。ぼっちゃまの知らないハッカ、ぼっちゃましか知らないハッカの横顔…「花降る日に」ハッカの幼なじみから届いた暑中見舞いが、ふたりの関係に小さな波紋を呼び起こす…「秘めごと」天高くばあや肥ゆる秋。いくつになっても気になる体重…「ころころ」冬の日に、ハッカひとり。家にも街にも誰もいない…「冷たい手」ハッカとぼっちゃま、ふたり暮らしの春夏秋冬、全7編。