黒き蔦に覆われ、世間から隔絶された「黒蔦屋敷」。屋敷の若い主人・雪比古と、幼いときから雪比古を慕っていた家政婦・千鶴が暮らしている。しかしそこには恐ろしい秘密が…それは、雪比古には魔物が取り憑いており、人間の魂を喰らうというのだ。病弱だった雪比古は魔物によって一度は命を救われたが、代償としてそう遠くないうちに身体を乗っ取られるという運命でもあった。過酷な運命を背負いながら、唯一の生きる理由である千鶴を溺愛し、愛でる雪比古。千鶴はされるがままに愛されながら、雪比古を何とか生きながらえさせる道を探そうとするが…!?